スペシャル

いよいよスタートまでカウントダウン状態のTWO-MAN LIVE TOUR 2010「ROCK THE SASUGA」と連動して、本HPで絶賛開催中の期間限定企画!邦楽ロックシーンのマエストロを自称するmonobright桃野陽介が「ヨネスケ」ばりに土足で気鋭のバンドの「核」にずかずか上がり込む!迷惑、いや魅惑の対談企画!題して「ヨウスケの突撃!隣のバンドさん」。ついに最終回を迎える今回は4/18札幌PENNY LANE24で激突するUNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介!当対談企画の中で、話の横道それ具合は間違いなくナンバーワン!でも、ヴォーカリスト同士だから話せるちょっといい話なんかも差し込みつつ、最終回に相応しい濃密な内容となっております!勿論最後には「当日、一緒に何か演れたらいいすよね」の言葉も!!セッションを披露か!!? TOUR開催前にちょっぴり味見しちゃおう!!合い言葉はもちろん…「なかなかですね!」(ヨネスケ風)。

初めてステージを観たときに驚きましたよ。「兄ちゃんがいる!」て(笑)(斎藤)

ライブとか見てて、斎藤君の立ち姿がね…魅かれるわけですよ。(桃野)

初めて会うわけじゃないですよね?そもそも結構対バンが多いし。
斎藤:最初が3年前すか、あれ?
桃野:そうっすね、僕らも上京してからだから…。
斎藤:2007年のZher the ZOO(代々木)だったんですよ。
桃野:そうっすね。その後ちょっと空いて。デビューした直後に(UNISONが)2008年8月にリキッドルームでもやりつつ。斎藤君のMCで兄ちゃんに似てるって言われて(笑)
斎藤:いやホントに兄ちゃんにすげえ似てるんすよね、桃野さん。本当に似てるんですよ。
桃野:いやいや。でも材質違う風に感じるけど。
斎藤:(お兄ちゃん)眼鏡かけてるんですよ。桃野さんが今かけてるような、お洒落な眼鏡じゃないですけど。兄ちゃんって割と暗い人なんですよね。吹奏楽部やってましたね、確か高校の時。しかも指揮者で楽器が出来ないからっていう理由。昼休みとかも、俺兄ちゃんと小学校同じだったんですけど、木陰で本を読んでいるような人でしたから。
とにかく初めて桃野さんを見て、似てるなあって。
お兄さん、いくつの人なんですか?
斎藤:3こ上だから、27か。
桃野:あれ、一緒っすね。でも僕図書館にはいなかったっすけど(笑)
斎藤:そのイメージがあったから、ステージで見てびっくりして。兄ちゃんにしか見えないのに、怪物みたいな動きしてるなって。
桃野:僕は根室で野鳥とたわむれておりまして。バードウォッチングをやってたっていう。
斎藤:木陰ですか(笑)
桃野:木陰じゃないっす(笑)まあでも、影からでしたけど。
斎藤:その違和感が強烈でした。それを受けて桃さんは「僕は斎藤洋介じゃありません、あごも長くないです」って。(笑)
桃野:斎藤つながりで勝手に斎藤洋介ということで(笑)コネタはさんでたんすよね。
斎藤:あのステージの感じって普段からそういう感じなんですか?それとも完全に演じてたんすか?
桃野:基本舞い上がりからくるんすよね。舞い上がりきっかけじゃないと、あんなにならないっすよ。僕昔からそうっすよ。舞い上がったら「うわっ」てなって、でも、真っ白なわけじゃないですよ?もちろん。ちゃんとこう、自分で思い描くかっこいい動きがあるんすけど、その上がってるテンションに引っ張られてあの状態なんすよ。本当はもっとクールなんですけどね(笑)
斎藤:本気は本気なんすよね?(笑)
桃野:本気は本気(笑)
斎藤:でも、本気じゃないと絶対出来ないと思うんすよ。
桃野:動かないでやるのって、、、まあでもリハの時は動かないですけどね。人がいないからだと思うんすよ。人がいると、昔から、、、それこそ今はそんな主張無くなったんですけど、昔は本当に「自分を見て見て!」って。ていう典型的なB型。
田淵君っぽい(笑)―
桃野:そう。まさに典型的な(笑)田淵君になってたと思うんすよ、僕が。UNISONに入ってたら(笑)
斎藤:なるほどね(笑)
桃野:ぶっかりあいっすよ、多分。ばっつんばっつんして(笑)
斎藤:なるほどね。PVとか色々見てて、徹してらっしゃるなと思ってたんですけど。
桃野:割と素だと思うんすよね、なんだかんだで。ワンマンとか昔札幌いた時だと、バラードとかでも動きたくてしょうがなくて。めっちゃ動くからぐっと来ないんですよ。それはやばいだろうと(笑)でも基本、斎藤君クールだよね?対称的っちゃ対称的だもんね。
斎藤:そうですねぇ…基本熱くはなるんですけど「うわーーー」っていう撒き散らす感じじゃないっすね。
桃野:そうか。声に出てるもんね。どっちかっちゅうと。
斎藤:あんま俺、音楽以外のことでは主張はないっていうか。
桃野:曲を作って歌うっていうシンプルなもので主張するタイプ?
斎藤:そう、だから俺取材とかラジオとかやってても違和感ずっとありまして。もちろんちゃんとやるんですけど。俺ミュージシャンだから、なんで、トークだけで勝負する場所に俺が立ってるんだろうって思う事があって。
桃野:だったらエキスパートに任せればいいじゃんっていうね。
斎藤:そうそう。餅は餅屋、俺はミュージシャンっだっていう。
桃野:僕はもともと曲作るのが好きだし。もっと究極は聴くのが一番好きぐらいなもんで。音楽聴くのが一番楽しいじゃんって、今でも正直思ってるんですけど。でも音楽を作ったりして活動していくと、喋ったりも出来るし、そういう機会があるじゃないですか。そういう音楽に付随しているものも食べたくなっちゃうの。食べたがり、のタイプっすね。
斎藤君は音楽以外はまったく興味がないの?
斎藤:趣味ないですね。飲みに行く事ぐらいかな?でも人が好きなんですよ。一緒に飲んでみたいな。
桃野:そうか。僕、お酒が飲めないっすからね。下戸ですよ。
斎藤:そうなんすか?!
北海道出身で?怒髪天・the pillows・イースタンユース・ブッチャーズの流れはどうなるんですか??
桃野:ああ。北海道の伝統ね(笑)飲んで酔いどれみたいな。サカナクションも普通に飲んでますからね。そういうイメージはあるんですけど。
お酒に興味がないんだっけ?
桃野:まあ、そうすね。甘酒は好きなんすけど。
お酒ね…なんでダメかわからないっすけど。体質的なもんですよ。
斎藤:うちの兄ちゃんが酒弱いんですよ(笑)
またその話か(笑)
桃野:そこで話をつなげようと(笑)全然飲まないの?お兄ちゃんは。
斎藤:飲むと赤くなっちゃうんですよね。
桃野:なんか関節痛くなったりしないっすか?
斎藤:そこまでは知らないですけど(笑)
桃野:節々になんかしみてくる痛みがあるんですよ。何の話なんだ、これ(笑)
ちなみに飲むと人格変わるんすか?
斎藤:僕、変わんないですね。
桃野:ポーカーフェイスか。結構クールなんだね。ポーカーフェイスの小中を経て、今に至るというわけですね。
斎藤:小中ってなんすか。(笑)
桃野:いや、子供の頃の話でも聞いてみようかなと。
お兄ちゃんは本を読んでたけど、斎藤君は何をしてたんですか?
斎藤:ドッヂボールやってましたよ
桃野:ドッヂボールはやんちゃの極みじゃないすか(笑)
斎藤:ドッヂボールと一輪車やってましたよね。
桃野:一輪車(笑)。あれ、なんで小学校って一輪車とドッヂボールなんすかね。絶対やりますよね。小学生の基本行動!
斎藤:一輪車と、あとはのぼり棒に捕まってみたいな。
桃野:のぼり棒で快感を得たくなるんですよ、小学生は。性の勉強は上り棒だっつって。あと一輪車やっぱ気持ちいいんですよね(笑)僕は田舎だったんでやっぱ釣りとか。近くに川があったんで釣りしにいったりしてました。
斎藤:(サカナクションの)一郎さんもそうっすよね。
桃野:そうっす。一郎さんは更にコアなタイプじゃないっすかね、釣りの中でも。道具にもこだわってみたいな。僕は普通に木の枝に針糸作って、本当に針だけで。川流れてくる肴を普通に釣る。
はあ。釣った後は食べるの?
桃野:釣った後っすか?放すか、「俺はこの魚を家で飼いたい」って人が飼う。でも基本はリリースです。放しちゃう。
斎藤:なんの話っすか?(笑)
桃野:横道逸れまくりですよ!斎藤君がちょいちょいお兄ちゃんとリンクさせようとするから(笑)
斎藤:ごめんなさい!兄ちゃん封印します(笑)
横道それまくりですよ!だいたい音楽の話まったくしてないっすよ、ここまで(笑)
桃野:いやいや。無駄も大事ですよ!でもね、ずっと気になってたんです。そもそもUNISONってどういう音楽が好きで集まったのかって。
斎藤:基本的に日本の音楽ですよ。僕らが小学校中学校の時に売れてたJ-POPが好きで。そこから派生して。
桃野:洋楽を聴くようになったり?
斎藤:でもそこまで詳しくないっすよ、皆、3人とも。
桃野:どういうのを聴いてたんすか?
斎藤:んと、高校になった時に今のメンバーと出会って、BRAHMANのコピーバンドを最初にやって、そこからバンドを始めるようになって。THE BACK HORNのコピーバンドやったりとか、ACIDMANとかもやったな。結構日本のものばっかりですね。ちょこっと洋楽とかにも触れてって感じっすね。最近その時コピーしたバンドと一緒にやらしてもらったりとかして。THE BACK HORN、BRAHMANのイベントに呼ばれて嬉しかったですよ。
桃野:その当時盛り上がってたシーンってどんな感じでしたっけ。
斎藤:小室さんがいて。
桃野:そうそう、TKね。90年代の基本アイテムじゃないっすか。
斎藤:ラルク、GLAY、ミッシェル、スピッツ、ゆず。
桃野;ハイスタとかになると、ちょっと上になるんすかね?
斎藤:いや、ハイスタもそうっすね。俺らが高校入ってバンド始める時は解散してました。ミッシェルガンエレファントをコピーする人もいたし、ブランキーもいたし。あとバンプをやる人も勿論いっぱいいたし。
桃野:女の子って何がありましたっけ?僕らの時はジュディマリとかっすね。(椎名)林檎ちゃんとかCoccoとか。
そんなかでバンドをやるきっかけになったのは覚えてます?
斎藤:きっかけはBRAHMANっすね。俺ギター持ってたんで。兄ちゃんの影響で家にアコギあって、それをいじったりしてたんですけど。僕が中学に入った時エレキギターをプレゼントで買ってもらって、親に。一番安い奴っすよ。
桃野:最初はどんな感じのギター?
斎藤:1万円くらいの。ストラトですね。メーカーは忘れちゃったんすけど。東京に住んでたんすけど、地域振興券が2万円くらいあって、余った分でアンプを買ってもらって。それがきっかけですね。
桃野:僕もアコギが最初なんですよ。家族旅行で札幌行ったら、楽器屋の前を通って、そこにアコギがディスプレイされてたんですよ。そこで1万円のやつを買ったのが最初ですね。で、お年玉を貯金して、僕はロックンロールって名前のリッケンタイプ、2万5千円ぐらいのギターを手に入れるわけです。僕はルックスで選んじゃうんですよね。
なにもそんな弾きづらいギターをいきなり買わなくても(笑)
斎藤:おたくのギター(松下)も同じこと言ってましたよ。(笑)
桃野:で、買ってから、音が歪まないのに気づいて。そのときは自分の世代じゃ全然ないっすけどグランジとかが好きになって、ジャズスタングを買って。高3でしたけど。
ちなみに斎藤君は楽器って、ずっとギターっすか?
斎藤:ええ。最初は歌わないでギターだけやってましたね。
桃野:高校の時僕はドラムだったんすよ。
斎藤:それわかります。ボーカリストとドラマーすごい近いですよね。
桃野:なんか、ボーカルの人ってドラム叩きたくならないっすか?
斎藤:うん。俺、一人でやってますもん、ドラム。
桃野:リハでもね、タッキーが喫煙しに行ったら叩き始めるんですよ。
斎藤:僕も機材車の中でも叩いてますよ(素振りをしながら)
桃野:僕も機材車、助手席に乗って、助手席って選曲担当みたいなとこがあるから、それをかけては素振りを入念に(笑)
斎藤:バンドでもやったことありますよ。大学の時に軽音仲間で。“つばき”をやってましたね。(笑)
桃野:本当にJ-ROCKだね(笑)本当に今すごく対バンやってるじゃないっすか?
斎藤:1st買いましたね。あとは大学の時はずっとGRAPEVINE好きで。
桃野:まっつん(松下)と似てます。まっつんもJ-ROCKに一通り触れているっていうか。
斎藤:洋楽を勉強しようと思いだしたのが最近で、どこから入っていいのか分からなくて、僕ジェフベックと誕生日一緒なんで。ジェフベックだ!!って。
桃野:松下つれてきたかった(笑)よりによってジェフベックチョイスして(笑)ギターリストをきいてるんすか?
斎藤:そうですね。もともとレッチリが好きなんで。
桃野:そっかそっか。
斎藤:洋楽は俺、、、なんだろ、あんまこう、俺日本語好きだから。英語で確かに格好良いんすけど、ちゃんと言葉の意味を理解して聞きたいから。
桃野:言葉もしっかり聞こえてて、音を感じて、っていう?
斎藤:そうっすね。
桃野:僕は本当に獣のような発想で、響きよければOKってノリから入ったんで。洋楽でかぶれてかぶれて。今になって日本語の詞とかが楽しいですね。
斎藤:洋楽の入口ってどこだったんすか?
桃野:中2の時に兄ちゃんが札幌の音楽の短大に行って、そしたら威張ったようにスウェディッシュポップとか、カーディガンズとか、グリーンデイ、オフスプリングとかを誇らしげに、俺こういうのしか聞かないみたいなアピールを僕にしてきてですね…。「嘘付け、ミスチル聞いてた、高校の時めっちゃミスチル聞いてた」って思いながら聴いたら、大雑把な感じに魅かれて。グリーンデイとか最初聞いた時は、僕ギター下手だったし歌も下手だったしこれならやれるって安易な発想もあったんですけど。日本の音楽って巧妙っていうか難しいイメージあったんすよ。こんなパワーコードでガシガシカッコよくできるんなら洋楽聞こうって。楽しようと思っただけって(笑)
斎藤:僕もバンドを始めたばっかの時はそういうのやってました、グリーンデイもそうだし、Blink182とか、SUM41とか。
桃野:あああ、それ中学とかっすか?高校っすか?
斎藤:高2ぐらいん時すね。
桃野:僕がちょうど専門学校の時Blink182流行ってたんで。
斎藤:NEW FOUND GLORYとか。
桃野:あれ、なんていう流れなんすかね?チープトリックをどんどんポップで早くしていった…やっぱりグリーンデイの流れなんすか?
その辺だったと思う。気がついたらチープトリックがやばいっていう時代の雰囲気がありましたね、逆に再評価みたいな。その前なんてチープトリックは手をつけちゃいけないテリトリーだった時代でしたし。
桃野:好きだけど…自慢出来ないみたいなね…なるほど!そういえばこういう音楽の話をまともにするのって初めてだよね。
斎藤:あんまりがっつり話したことなかったすね。5回対バンした事あるんですけど、打ち上げでもこういう話にならなかったですもん。でも俺、よくPV見ますよ。かっこいいっすよね?
桃野:いやいやいや、一番苦手な攻められ方。(笑)あんまり耳なじみない言葉だなあ。
かっこいいっていったら斎藤君じゃないすか。
斎藤:いやいやいや。
桃野:ライブとか見てて、斎藤君の立ち姿がね…魅かれるわけですよ。背ナンボですか?
斎藤:170です。
桃野:ああそうか。小柄に見られるんじゃないすか?僕からすると、ちょっと小柄ですっとしてて、ギターをかきむしって「がーっ」て歌うってのが、かっこいいっちゅうか。だからね、自分がなんでそうならなかったのかなって思う(笑)眼鏡のせいもあるかなって思うんすけど。目いいんすか?
斎藤:僕目、いいですよ。一番小さいやつ見えますよ。2.0。
桃野:そうか…ゲームとかやらないんすか?
斎藤:ゲームめちゃめちゃやってますよ。
桃野:でたーーー!!(笑)ゲームやってて目いい人いますもんね。
斎藤:封印するくらいですよ。寝る時間削っちゃうから。
桃野:PSPとか持ったらやばいんじゃないっすか?
斎藤:DS持ってるんすけど、今封印してます。

自分から出てくるものを突き詰めたいだけなんですよね(斎藤)

僕の場合、全身を使って表現しないと旨みが伝わらない気がするんすよ(桃野)

斎藤:でも桃野さん音楽すげぇ詳しいじゃないですか?(MUSICAの)鹿野さんとレコードショップ行ったりしてたじゃないですか?(笑)ベスト5とかやったり。
桃野:でも僕は偏るんすよね。洋楽でも共通点があって。必ずキャッチーっていうか、ポピュラリティ、、、ポップが好きで。なんちゅうんすかね、雰囲気モノとか苦手ですね。XTCもそうなんすけど、楽曲自体はへんちくりんだけども、サビがきたら一気に分かりやすいビートルズのようなメロディだったりとかに魅かれるんですよね。
斎藤:今回の新曲(英雄ノヴァ)がそうですよね?
桃野:そう!まさにああいうのがやりたくて。僕、憧れがXTCのアンディ・パートリッジで。この人の脳みそどうなっているんだろう、どうすれば自分のものになるんだろうって思いながら演ってたりとかするんですけど。昔からなんすけどね、デビューしてから最近気づいたんすけど、自分でいいと思って書いてもすぐに同世代でいい曲作る人が出てくるんすよ。そういう悔しさをエネルギーにしてやってますよ。曲って書いてるんでしたっけ?
斎藤:今んとこベースがやってるんすけど。ちょこちょこ最近やったりしてます。そうか、洋楽が基本なんですよね。僕は憧れの対象が日本人なんで。
桃野:いや、でも関係ないですよ、案外。BRAHMANとかに憧れることに意味があると思うんすよね。
斎藤:あんまり人マネとかそういうところから入らないで、マネしたところで全然説得力が生まれないかなぁって思うから。僕ね、情熱が多分人より少ないんですよ。音楽に詳しい人からすると。
桃野:そんなことないでしょう。もしかして意外とネガティブ?
斎藤:そんなことないっすよ。自分から出てくるものだけを突き詰めていきたいなって思ってるだけで。他のミュージシャンはどうしてんのかなっていうのは気になりますけど。
桃野:僕は多感タイプなんですよ(笑)あれもやりたいこれもやりたいってのがあるし。流行ってる音楽もさらってみたいし、かといってコアなものもさらってみたいし。自分の中での欲望任せに作っていいもんだって思うんすけど。
斎藤:それって一番どこに出るんですかね?楽曲の中に出るのか、立ち振る舞いに出るのか、歌の声に出るのか?
桃野:うーん。楽曲ですね、完全に。あんだけ動いたりしてて言うのもなんですけど、ライブがもともと好きじゃなかったんですよ(笑)だから本当にmonobrightをやって、「あっ、こんなに楽しいんだ!バンドは!」っていうのを、知ったきっかけがmonobrightだったんで。それまではいろいろバンドやったんですけど、すぐつまんなくなって、全然思い通りに出来ないし、融通利かないし1人でいいかなあって。1人でやってる時に松下とかがサポートで入って、今のメンバーが集まってやったら、全然バンドのほうが楽しいってようやく気がついたんです。アマチュアの時って音源を聴かせる方法がないじゃないですか?今ではMy Spaceがあるんで、僕はたぶんMy Spaceタイプだったと思うんですよ。当時はないんで、ライブで聞かせるしかないじゃないすか。だから弾き語りをするとかサポートをつけてやるとかやったりしてたんですけど。ちなみに何個目のバンドなんですか、UNISONは?
斎藤:ちゃんとオリジナル曲やってっていうのは3つ目です
桃野:そうか。僕も3つ目ですよ。4人でやってたんすか?
斎藤:はい。そん時はギターで、歌ってないです。クラスメイトの男の子。
名古屋の松原君(笑)
桃野:それがなくなって、2つ目も今のメンバー?
斎藤:2つ目はですね、元々歌うのが好きで。歌うのとギターが直結しなくて。好きになったきっかけはまったくの別で、さっき言ったようなJ-POPが好きで、中学のときに放課後に皆でカラオケ行って「わー」って歌うのから始まったんで。そことまったく別のギターをアンプにつないで「ジャーン」っていう楽しいのと全く別物だったんで。だから最初のバンドをやっている時はあんまりバンド=歌とは結びつかなかったんですけど。だんだんやっていくうちに、「あ、俺歌いたい」って思って。適当にベースとドラムを呼んでやったんすけど、中々思い通りにいかなくて。ちょうどその時が大学進学の節目だったのもあって、うちのベースの田淵が大学一緒なんで「俺歌いたいからベース弾いてよって」
桃野:「いいよ」っていって。
斎藤:「いいぜ」って。
桃野:「ぜ」ついた(笑)そういうこというから話が逸れてくんですよ(笑)「よ」でも「ぜ」でもどっちでも良いのに(笑)
斎藤:最初のお客さんが数人しかいない中で歌うって、ものすごいエネルギー要るじゃないですか?今も沢山のお客さんの前で歌うのもエネルギーいるけど。
桃野:誰も聴いていないような状況のとき、どうやってテンション上げてた?
斎藤:覚えてないんすよね。
桃野:でもたのしかったんすよね。お客さんいようがいまいが、とりあえず演奏するのが楽しいで、僕は済んだんすよね。最初やっぱりしんどかったですか?
斎藤:いや、あの趣味の域を出なかったんで。このギターで、この歌でどうにかしてやるってのがその頃はなかったんで。なんなんだろうな。
桃野:じゃ、一気に燃えてきたのはどんぐらいから?やっぱ曲が溜まってきてから?
斎藤:気づいたらお客さんが、3人が5人に、10人ってなっていくのが楽しくて。でも何人かでも伝わっている人がいるなって思うと、もうちょっと自分に期待しても良いかなみたいな。もうちょっと頑張んなきゃいけないなって。
桃野:僕、本当に頭でっかちな感じだったかもしれないですよ。少ない時は、本当に皆このライブ観れなくてかわいそうだなって思ったりしてたんですよ。そういう無駄な自信だけは確実にありましてね。
斎藤:最初はそうですよね。ないと続けていけないですよ(笑)
桃野:人もいないから、空いてるところは全部ステージだと思って降りて。
斎藤:降りそうっすね(笑)
桃野:昔よく降りてましたよ(笑)アマチュアの時のお客さんって出来るだけ後ろのほうで観るじゃないですか。当時長いシールドで、俺のエリア拡大を目論んでたんで。でもその当時、そんな長いシールド持ってないから限界はありました(笑)
斎藤:俺も降りてたんすけど。今思うと降りてた人ってまだバンド続けてるかも(笑)
NOVEMBERSの小林君も降りてたって言ってたし。
桃野:降りるって結構実はですね…自信ないと降りれないですよね。
斎藤:多分ライブハウス自体の場所だけじゃなくて、なんかもうちょっと先を見てるかもしれないですよね。未来を見てるかも(笑)それで降りる。
桃野:そうそうそう、ただステージを下りるっていうよりも、、、日本上陸!!上陸作戦(笑)
斎藤:ははは(笑)上陸作戦(笑)
桃野:そういうもっと奥を見てたんかも知れないですね。
斎藤:やるからには足跡残さなきゃって。それは今でもありますよね。
桃野:そうそうそう。今だったらステージ降りると色々面倒なんですよ。
照明が置いてあったりとか(笑)
斎藤:一歩でも踏み込みたいのはありますよね。今もありますか?
桃野:今も、、、いや、でも降りることは大分なくなりましたね。
斎藤:それは気持ちの面?
桃野:気持ちの面ではないと思うんすけど、違う手段を考えてるんですよね。今だったら昔に比べて大きいステージで出来るじゃないですか。そういう時になんかこう、降りちゃったら奥の席の人に迷惑かもなんて思って。
斎藤:ちなみに桃野さんはフロントマンとしてのなんか、自覚というかモットーみたいなのあるんですか?
桃野:多分、昔からふざけて身内のりですけど、笑わしたりするとか、楽しまれるとテンションが単純に上がるんで、あえて笑わせたいって思うときもあって。それを動きがかっこよく見せれるくらいやってたら…っていうのがエゴっちゃエゴっすね。
斎藤:なんかmonobrightって、俺の界隈にいるバンドよりも、フロントマンがなんかショーマンていうか。表に立ってる。それはうらやましいんすよ。
桃野:僕はそれこそルックスとか全部中の下…みたいなもんだし(笑)
斎藤:いやいやいや(笑)
桃野:割と全体的に40点くらいの、そういう感じの劣等感があって。男前のフロントマンはやっぱ立ってるだけで画になると思うし、やる必要ないんだと思う。僕の場合だと、僕の中の旨みを全身で伝えない限り伝わらない気がするんすよね。笑わすってのも自分の方法っていうか、単純に手段だったりして。そういうのひっくるめて人を感じてもらえたらいいっちゅうか…多分自然の摂理っすよ。多分斎藤君はうちに秘めているものを声に出すっていうので自然と伝わってるんだと思うんすよね。
斎藤:俺も他のメンバーがああだから(笑)でも負けてられないって言うか。それよりももっとちゃんと、一歩前に立ってなきゃいけないって思ったんすけどね。
それを踏み込む為の手段として、自分なりに考えたんすけど。自分はやっぱ歌うこととギターかなって。
桃野:でも全然十分だと思うよ。声で十分存在だと思うよ。存在感感じるけど。めっちゃ、上目線でいやだけど(笑)
斎藤:まったく別の手段を持ってる人。歌とギターと、ていうところをもっともっと深めていきたいってのがあるんですよ。
桃野:でも、同じように思うからね。斎藤君のああいう、すっとした姿で歌をちゃんと歌える感じを見てて「うわっ、なんか俺いつもラストで息切れしてて、歌もろくに歌えないし」って、うらやましく思ったりとかしますけどね。
斎藤:いやあ、そういう人間っぽいところっていうんですか?ラスト息切れしちゃうところとかに人ってぐっとくると思うんです。だから例えば、僕なんかも10曲のセットでライブがあるときとか、わざと9曲目にピークを持っていくようにしてるんすよね。そうすると10曲目は気持ちで乗り切るしかなくなるから。
桃野:ああ。ジョン・レノンの「ツイスト&シャウト」とかのイメージだ。
ラストだけはむりくり歌う(笑)僕の場合、良く思われるよりも、もっと手前でばててますけどね。でもね、自分の中ではそれを越えてやろうって気持ちが出てきたりするんすよね。お客さんにとってどうかは分からないですけど、僕にとってはすごくいいことで。―でもそれぞれ違うタイプだからそういうことが言えるんですね。
桃野:ですよね。バンド編成って、フォーピースだからスリーピースに憧れたりするし。でもシンプルにギター、ベース、ドラムっていう組み合わせに声だけって究極っていうか、一番スリルがあるしドキドキするんすよね。聴いてるほうとしても。
斎藤:俺らは一番編成小さいところで、1人1人がやりたがり屋さんなんで、それがちゃんとバンドに跳ね返ってくる感じが楽しくて。それを3人だけででっかくしようっていうのに、ロマンがあるんですよ。もともとJ-POPが好きだから、レンジの広い音楽も好きなのもある。目標は3人だけ大きいことやってみようよっていう感じですかね。

バンドスコアは僕らの世代のマストアイテムでしたね(斎藤)

あの曲ですよ!イントロだけで会場が沸くのは間違いないです!(桃野)

さて、ようやくいいお話にもなったということで、そろそろ締めのタイミングなんですが。当日の意気込みなど話してくれると、キレイに終われますよ。
桃野:キレイにって(笑)そうだ、アンコールでちょっと何かやれたらなって思うんすけど、何か自分の好きな歌とかありますか?
斎藤:monobrightが演奏して?
桃野:する!歌だけっていうスタンスじゃないよね?ギター持ってたほうがいい?
斎藤:どちらでもいいですよ。どうしよう、何しよっかな?
桃野:ハンドマイクで歌う姿も見たいけどね(笑)
斎藤:2人でハンドマイクしますか?(笑)
桃野:それもいいね、デュオね(笑)EXILE的な(笑)それいいっすね。1番、2番
斎藤:3番ハモるみたいな(笑)
桃野:日本の曲にしようよ!!リアルタイムだと、世代的にGLAYとかっすか?
斎藤:GLAY…確かにバンドスコアは基本アイテムでしたよね。コピーバンドをしてなくても、なぜかスコアだけは持ってるという。
桃野:場所が札幌ですからね、お客さんは絶対上がる!分かってくれるし(笑)
斎藤:GLAYやりますか?(笑)
桃野:メンバーも喜ぶかも(笑)
斎藤:じゃあGLAYやりましょうよ(笑)
桃野:本当に?言いましたね?(笑)このツアーの一番の肝になるよ!!(笑)

いよいよスタートまでカウントダウン状態のTWO-MAN LIVE TOUR 2010「ROCK THE SASUGA」と連動して、本HPでスタートする期間限定企画!邦楽ロックシーンのマエストロを自称するmonobright桃野陽介が「ヨネスケ」ばりに土足で気鋭のバンドの「核」にずかずか上がり込む!迷惑、いや魅惑の対談企画!題して「ヨウスケの突撃!隣のバンドさん」。第3回目は名古屋CLUB QUATTROで激突!するおとぎ話の有馬和樹!お互いの音楽的ルーツから当日の意気込みまであますことなく語り合っております…というか、なんだこのリンク度合い!DTこじらせ系の青春を送った者にしか理解不能な歪んだ青春談義になっておりますわ。最後には当日に「一緒に何か演れたらいいすよね」の言葉も!!セッションを披露か!!?そして第4回目も間もなく!TOUR開催前にちょっぴり味見しちゃおう!!合い言葉はもちろん…「なかなかですね!」(ヨネスケ風)。

弟から教えてもらったんですよ。桃野君が僕らのアルバムを褒めてるって(有馬)

初めて聴いたとき、「やばいっ!」て思ったんですよ。音楽のグレ方が僕と一緒だなあって(桃野)

そもそも桃野君がおとぎ話を好きだったんですよね。
桃野:そう。最初はですね…僕が結構一方的に好きだったと思うんですよ。それこそおとぎ話の「理由なき反抗」を、これまたいやらしい話なんすけど、友達からすごい良いって言われて聞いたら「あれっ、やばいじゃん」て思って、で「理由なき反抗」の帯の裏に、好きなバンド名がグワーって書いてあって、「あれっ!!」って思って。PAVEMENT、フレーミングリップスって名前を見つけて…もうなんか、本当に好きなバンドばっかりでしたから。なんだこのノリはっ!て思って。一回聴いて終わらせようと思ってアルバム買ったら結局何回も聴いてて。毎年(ブログで)桃野アワードっていうのを勝手にかいてるんですが、その中で書いてあるって言うのを有馬君が聞いてて、ライブに来てもらったっていう。
有馬:おとぎ話ってあんまりいいって言う人がいないので(笑)。本当に嬉しくて、「わあ!」って思って。もともとは僕の弟が見つけたんですよ。ある日、弟から電話かかってきて「monobrightの人が兄貴のアルバム挙げてるよ」とかいわれて、「きたーーー!」って思って。嬉しくて。ラッシュボールってイベントに俺らが朝出た時にmonobrightも出てて。その時に観てたんですけど、すごいメジャーなバンドのイメージがあったんだけど音太!って思って。もしかすると根底にあるものが一緒なのかなって。俺、なんか格好で入る人が結構好きなんですよ。ポロシャツと、眼鏡だったじゃないですか?結構いいなって思って。「これはいつか対バンすることがあるかもしれない!」って勝手に思ってて。そんなタイミングだったから僕も大急ぎで聞かなきゃいけないって思って。弟はお金持ってるんで、僕もってないんだけど(笑)弟に色々買ってもらって聞きましたね、そしたらやっぱりね、よかったんですよ。日本語をちゃんと意味を持って届かせようとしている男の子たちだと思って。すごい嬉かったんすよね。で、調べてみたら…勝手にめっちゃくちゃ年下だと思っていたら近かった。(笑)
桃野:そんな変わらないっすよね?
有馬:1つしか違わない(笑)「なんだ!」って思って(笑)仲間かって(笑)
桃野:僕らもおとぎ話みたいなコアな人に聴かれる印象がこれまであんまりなかったんすよね。例えば僕が好きなバンドの人で、僕らの事をちゃんと聞いている感じの人をそんなに知らなくて。嬉しかったですよ、単純に。
有馬:「未完成ライオット」でデビューでしょ?それがすごいなって思って。かなりイカレた曲じゃないですか。これは一筋縄じゃないなって思って。名古屋のRemix(イベント)出たときに、OGRE YOU ASSHOLEと桃野君と俺で喋ってたじゃない?「なんだ、こういうところにいる人なんだ」って思って。
桃野:でも本来それが僕の中で自然なんすよ。なんちゅうか、僕が変に構えてるせいなのかわからないですけど。
有馬:多分構えてるだけでどっぷりコアなんだよ。
そもそもmonobrightとおとぎ話のポップ感って同質じゃないすか。
桃野:うん。本当にピュアだと思うんすよね。音楽に対してね。
音楽のグレ方が一緒ちゅうか。
有馬:それはありますね。だから、対バンとかするんだなぁって。なんかしたいしたいと思ってても意外としなかったりするから。タイミングもそうだし。最初の出会いが本当に良かった。出会わせてくれたんだよね、桃野君が。
桃野:いやいやいや、なんすか、その熱い(笑)
有馬:本当そう。俺らをいいって言ってくれる人なかなかいないんすよ。対バンしてくれたのが、銀杏BOYZとかくるりとか…チャットモンチーとか呼んでくれたんすけど、例えば僕らがイベントやるっていって呼べないんすよ(笑)一方的に「ありがとうございました」って言うしかないから。そういうの多かったんすけど。対バンツアーに誘ってもらったときは、単純に嬉しかったっす。だって、他の人達のバンドと比べるとおとぎ話はどインディーだからね(笑)
おとぎ話ってすごい自由奔放なイメージなんですよね。
有馬:好き勝手やってるんすけどね、一応。(笑)
桃野:うん。それをこう許されててっていうのもあれなんすけど、やりきれるっていう。それこそ僕は元来ローファイなもの好きですけど、自分が発するのって結構テンションあがっちゃって、からまわりっていうか。思うようにいかないことがあるんすけど。それをやられている悔しさと嬉しさ感が一緒になるバンドって、同世代でOGRE YOU ASSHOLEとおとぎ話なんですよね。インディー感だったりとかそういう濃さっていうのが、自分の好きな感じはこの2バンドが新作を出すたびにやってくれるだろうから、自分なりに違うことをやろうって思った矢先に「別にそんなにポピュラーじゃないよっ」みたいなこと言われたっていう(笑)
有馬:「皆同じでしょ」って言っちゃったからね(笑)
桃野:取り戻したっつったらあれですけどね。
2組ともコアで、突拍子もないところが共通ですね。
桃野:そう!やっぱり今のバンドマンの音楽って、結構コアでかっこいい感じの人がブワーっといるじゃないすか。自分としてはね、そうじゃなくて、それこそビートルズとか昔の人みたいに、パっと見服装だったりパフォーマンスだったりが滑稽に見えるんだけど、濃いことをやっているっていう、そういうヒーロー像を欲してたんですよ。「英雄ノヴァ」って曲はまさにそういうことを歌にしたんですけど、そういう人っていうのがもう現れないような感じってのは…フラットに色んな音楽は増えてるけど、ちょっと寂しいような感じがして。
有馬:わかる。本当寂しいってのはあるね。おとぎ話はね、今のシーンだったりフェス出たりしたときにそうなんだけど、ある種距離を置いて出れるし、距離を置いて見れるから。音楽の在り方っちゅうか…それこそ思想とか、本来あるメッセージ性だったりとかって言うのがないがしろにされてるじゃないですか?今シーンの中で。皆やっぱりフェスで盛り上がる曲をかけたがるし。それを結構「ん?どうなんだ?」って思って。まあ、おとぎ話みたいなバンドはそういうのにあらがわないといけないのかなって思って、信念をもってやろうと思ってやってると。俺にとってmonobrightってメジャーのフィールドで売れるものとしてやらなきゃいけないところで、戦おうとしてるバンドなんですよ。そんなバンドがすぐ側にいて、すごい嬉しいんだよね。それはフェス出たときとかの、monobrightのライブをみると分かるっちゅうか。演奏している時に決意を感じるところが好きなんです。

今まで以上にスピリットまるだしの姿勢っちゅうか。そのタイミングが一緒!(桃野)

monobrightの新曲を聴いてね。嬉しかったんすよね。音がね、今までに感じたことのないカッコよさだった(有馬)

なるほどね。それぞれの新作って姿勢っていう意味では共通のところがあるんじゃないかな。monobrightの新作「英雄ノヴァ」と、おとぎ話の「FAIRYTALE」って、やってること全然違うけど、攻撃的っていうかさ。
桃野:うん。本当にそう思います。今まで以上にスピリットがまるだしの姿勢っちゅうか。今回、僕らもそうだし…おとぎ話もそういう気がしてて。タイミングが一緒だなって。
有馬:本当そうだよ!だから対バンできるようになったんだよ、今まではバンドを存続させるためだったりとか、売れる為だったりとか、そういう事を意識して作ってきたアルバムが多かったんですけど。とにかくちゃんとアルバムを作ろうと思ったんですよ。そもそも音楽作りたいのでバンド始めたから。つらいつらいと思っててもしょうがないと思って。28になって結構悩むことがあって。(笑)
桃野:リアルな?(笑)
有馬:リアルに悩むことがあったから。そこは払拭しないとと思って作ったアルバムだから、その通りだと思います。だからビックリするくらい今まで来てた女の人が来なくなって男ばっかりになったんすよ、男が多いの(笑)それが桃野君だったりするのが、めちゃめちゃ嬉しいっすね。同世代のおんなじ様な音楽聴いてたようなやつに好きになってほしいから。本当に嬉しいんですよ。
桃野:そうっすよね。同じものを聴いている人に届くっていうのは特別な喜びがありますね。
有馬:そうそうそう。今回のこれ(英雄ノヴァ)で、俺なにか面白いことが起こるんじゃないかってね。monobrightの新曲を聴いてね。嬉しかったんすよね。音がね、今までに感じたことのないカッコよさっちゅうか。
両バンドとも受け手に勝手な妄想をさせたいって思いが強いじゃない?
有馬:それは僕は特にありますね。おとぎ話ですからね、バンド名が(笑)
桃野:わかる!ちなみに僕は10代の頃の歌ってる歌とかでもすごいしみてくるんですけどね。有馬君って10代の頃ってどういう青年だったんですか?
有馬:完全に、友達とか、アイデンティティがなかったというか。運動部には入ってたけど、友達という友達もいなくて。皆に嘘つくっちゅうか。。。俺らのぐらいの世代って、本当にまわりでいじめで自殺する人とかでてきちゃったじゃん?僕はいじめの被害者でも加害者でもないってか、どっちにでもなってたような、とにかく都合よく生きてきちゃって。小中学校高校生までの友達がいなくて、いまだに連絡を取っている人が一人もいないんだけど。バンドをやって初めてアイデンティティがでてきてから友達ってのが増えてきて、バンドの仲間も友達だし。アルバム出すまで7年位かかるんすけど、そこでアルバムを出してから、音楽シーンに自分もひょこっと顔をだせるようになって、そこにどういうやつがいるのかなっておもったら、ちゃんとサバイブしている人を見つけたりして。なんだろうな…中学の時とかどういう人間だったかなって…今になって考えると。本当に自分がそこにいたのかも分かっていない。本当にそういう感じ。鬱屈としてたしオナニーばかりしてたけど。(笑)それだけが逃避ではなくて。オナニーしているよりもニルヴァーナ聴いているほうが良かったし。だからサッカー部とかには一応ね…入ってましたけど、ずっと部屋にこもってたしさ。
桃野:まったく同じっすよ。そういう意味では僕も自分の部屋にこもってオナニーばっかして、ニルヴァーナ聴いてましたよ。
有馬:桃野君の部屋の写真を、ROCKIN’ ON JAPANで見たよ。あの部屋の写真を見たときに本当に友達になりたいって思ってました(笑)俺が学生の時に桃野君と知り合ってたら100%一緒にバンドやってたと思いますよ
桃野:そうっすね(笑)ぼくは押し付けがましいタイプで、それを友達とかに「いいから絶対聞いて!」とかいって聴かしてたんですよ。流行ってたのがハイスタとかGLAYとかかな。そういうのが流行ってる中で絶対俺の好きな音楽を加えてやるみたいな。
有馬:そこがすごいっすよね。僕はそれが言えなかったですからね。歌詞とか、あんまり別に関係なかったな。すんげえ興奮するかどうかだったから。でもなんかそう考えると、今、またそういう時の曲をお互いに書いているんじゃないかって。完全にそうだよね?
桃野:完全にそうっすよね。10代の頃の自分に対してもそうですし。やりたくなる。ちょうど10年ちょい前なんだよね。
有馬:俺もバンドやってから10年経ったから。初期衝動じゃないんだけど。
桃野:そうっすね。そういうものが戻ってきたっちゅうか。こないだね、ブラーのドキュメンタリーがいいタイミングでやってて。号泣しちゃって。
蘇ってきたんですよね、あの頃の感情が!
有馬:今度二人ともPAVEMENT行きますからね、二人とも(笑)
桃野:新木場の(笑)
有馬:その後すぐ対バンっすからね(笑)
PAVEMENTとか フレーミングリップスってリアルタイムなのかな?
有馬:ギリ、リアルタイムですね。
桃野:僕もギリですね。
ニルヴァーナは間に合ってないよねえ(笑)
桃野:当然ですけど(笑)ニルヴァーナは間に合ってないっすね。多分間に合わせるとしたら小学2年生になっちゃうんで。洋楽聴くのって中学くらいかな。
有馬:俺は親父が洋楽っちゅうか、ブルースとか、(レッド)ツェッペリンの武道館見に行っている人だから。家にいろいろレコードがあったんだよね。だから、最初に聞いたのがビートルズとキングクリムゾンだったんすよ。
桃野:また歪むべくして歪むような(笑)いきなりロバートフリップと(笑)
有馬:だから、結構早めに洋楽聴いてたんすけど。
桃野:やっぱり10代の頃に染み付いてるものってずっと染み付いてる感じがあるよね。
有馬:うん。ずっと染み付くね。

1000%、モテない青春だったな(有馬)

今、まさに恵まれてるなあって思ってますよ(桃野)

2人とも恵まれた青春を送ってないですよね?
有馬:うん。でも30前にして恵まれだしたのかもしれないですね。
桃野:今まさに、逆に恵まれた気持ちになってるんすけど。まあ、僕らのような青春を送ると、モテるわけがないよね。
有馬:1000%モテないっすね。
車の免許取りたいとか、女の子とかとドライブ行きたいとか、まわりの普通の人がやっているようなことにはまったく興味なかったでしょ。
有馬:興味なかった。
桃野:全然(笑)漫画のGTOとかに感化されて、童貞を捨てたいって思ってはいたけど。
有馬:大学入った時とかもそうだったな。パルプってバンドが好きで。なんかもう自分の事のように思って。日本なのにそういうスタイルを持って生きなきゃいけない!って考えてましたね。
桃野:わかる。僕も専門学校いってるときって、自分を変にプロデュースしようとしている時期がありました(笑)
有馬:もう全然俺分かってなかったから。蛇行しまくって。本当去年からっすね、こういう風になれたのが。落ち着きました。全然大丈夫になりました。
桃野:僕まだ探してるかもしれないです。それこそ専門学校の時だったら、自分が表現するならパワーポップって変に決めてて。ウィーザーとかになれないと!みたいな。音楽の専門学校だったんで、なにをそんなに皆技術がほしいんだろうって思ったり。僕はメンバーを探すために田舎から札幌に来てたから。どうにかウィーザーやるやついないだろうかって探してて。みつかったは良いけど、その時ちょうどアジカンが出てきて、同じような事を演ろうとしている人がいるんだったらやる必要ないじゃん、っていうパワーポップ嫌悪感になったりして。そうしたら、訳わかんなくなって。
有馬:その結果が今の音楽につながってるんだったらいいんじゃないの?だってmonobrightみたいなバンドいないぜ、本当メジャーシーンみまわしたって。本当にいない。
いないいない(笑)
有馬:「孤独の太陽」とかさあ、あれすげえ曲だったよ(笑)
桃野:去年はテレビに出るチャンスがあったときに、テレビ番組でいかに自分の体臭を出すかっていうのが、テーマとしてありましたからね。
有馬:ああいう曲を出したでしょ?ちゃんとサバイブするっていうか、そういう姿勢の曲をシングルとしてリリースしてるのが嬉しくて。同世代だし。スタイルがなんか一個決まってるバンドじゃないじゃん。monobrightもおとぎ話も。50回転ズはまた別だけど(笑)
桃野:はっはっは!,(笑)タイムリーに面白いっすけど(笑)(前日に対談をしていた)
有馬:だってダニー、アホだからね、あいつは(笑)うるさいもん(笑)
桃野:声あんなにデカいと思わなかったです(笑)めっちゃデカいっすもんね(笑)
有馬:めっちゃデカいし、態度もデカいし(笑)俺結構仲いいんすよ。会えばすごい喋るんすよ。だから声枯れるから、ライブ前に逢いたくない(笑)。最初会って対バンして。「おとぎ話、俺聞いたで」って。
お金の話してないのにこうやって(笑)
桃野:お金の手(笑)
有馬:「なんぼ儲かってんの?」って言ってきて「いや、俺らインディーバンドだし、音楽がやるの楽しくてやってる」「そこやで〜そら大事やで!」って。こいつマジ話聞いてねえなって思って(笑)こいつマジやべえなって思ってたら、その日の夜中、偶然心斎橋の街で会っちゃって、勢いで一緒に居酒屋入って、朝まで飲んでたんですけど、ずっとタメ口でしゃべってて「いくつなん、有馬君?」「俺27だよ」って言ったら「先輩っすか!!」って(笑)
桃野:敬語になる(笑)
有馬:あいつ本当適当(笑)でも面白い(笑)
しかし今回対バン相手に恵まれてますよね。
桃野:面白い。全然外れてないっすよね、皆考えてることがズレてないし。
有馬:そう考えると面白いよね、同世代の闘争っていうか。
桃野:僕ら去年とか一昨年とか、怒髪天とかフラカンとか、大分上の人のツアーに参加してたんですけど、それはそれで色々学べたんですけど、同世代のぶつかり合いはぶつかり合いでやりたいじゃないっすか。
有馬:てか、俺らがやらないと意味ないんだよ。上の世代ってすごいと思うんだよ。それはそれでリスペクトするんだけど、結局今この時代で、時代の歌を歌ってるのは俺らなんだよね。
桃野:そうっすね。本当に。
有馬:そこで俺らとかは何をしなきゃいけないかっていうと、すげえかっこいい曲を作らなきゃいけないし、面白いイベントしなきゃいけなかったりするから。そののろしを2010年で始まってあげようとした時におとぎ話を選んでくれて本当ありがたい。
桃野:「英雄達の時代は終わった」って(英雄ノヴァで)歌ってるんすけど、本当に上の世代で今も現役の人が多くてやっぱりかっこいいすけど、今の時代は俺らのもんだろって気持ちはあるんすよ。
有馬:それは思ってないとだめだし、言わないとだけど言ってるから(笑)それは本当にちゃんと聞きたい人には届くし。
桃野:本当の理想の理想を言うと、ジョン・レノンがボブ・ディランに影響受けて作るみたいな、そういう影響のしあいが同世代で行われてるといいなあって思いますよ。
有馬:俺がすごく思うのは、ミュージシャンとしてステージに立つ人が、簡単に隣のお兄ちゃん化してるところもあるから。そこが結構いやで。なんかブラーのドキュメントもそうだし、マイケルの「This is it」観たときも思ったんだけど、ステージに立つ人はヒーローじゃないといけないと思うんですよね。
桃野:何かこいつやろうとしてるんだなって。そういう風に思われたいですよ!
それこそ僕なんかは“DO10!!”で発表してるんですけどね、自分の首を絞めながら(笑)
そんなかで、実は僕こないだおとぎ話のワンマンいったじゃないっすか。あれで感化されて「サマーべイヴ」って曲を作って、それをね、そのうち聴いて欲しいなって思ってて。
有馬:いつでもコーラス演るよ(笑)
桃野:はっはっは!!(笑)

普通のセッションじゃ面白くないっすよね。マジでオナニーじゃなくて…どうしようかなあ…何演ります?(桃野)

俺、本気だからね。まじでmonobrightの曲を歌うよ!かなりキテると思うわ(有馬)

有馬:でもやっぱ嬉しいですよ。もう俺と桃野君はね、3年か4年後に一緒にバンドを始めてる可能性がありますね(笑)
桃野:ああ、普通に成り立つと思うんすよ。
有馬:ほんと、セッションとかしましょうね!!
桃野:セッションやりたいっすね。今度の企画でも是非演りましょうよ。
有馬:PAVEMENTを一緒に観に行くしなあ…カヴァーする?
桃野:PAVEMENTっすか!!?(笑)PAVEMENTなんてマジでオナニーになっちゃいますよ!!多分メンバーが嫌がるかもしれないっすよ、こんなにぬるいの演るのかって。言わないか(笑)もうちょい新鮮な発想で考えたいっすね。普通のセッションじゃ面白くないっすよね。マジでオナニーじゃなくて…どうしようかなあ…何演ります?
有馬:そうか。どうしようかな…。せっかくだしなあ。いっそ俺がmonobrightの曲を演るっていうのはどうかな。相当イカれてると思うよ。
桃野:うわ。まじっすか!monobright、バックで演奏しますよ。
有馬:もうね、俺、本気だからね。今日帰りにカラオケいこうかな。早速練習行ってくるわ!

いよいよ来月よりスタートするTWO-MAN LIVE TOUR 2010「ROCK THE SASUGA」と連動して、本HPでスタートした期間限定企画の第2回目!邦楽ロックシーンのマエストロを自称するmonobright桃野陽介が「ヨネスケ」ばりに土足で気鋭のバンドの「核」にずかずか上がり込む!迷惑、いや魅惑の対談企画!題して「ヨウスケの突撃!隣のバンドさん」。前回のbonobosに続いて登場するのは4月9日なんばHatchで激突!するザ50回転ズのダニー!お互いの音楽的ルーツから当日の意気込みまであますことなく語り合っておりますよ!もはやお約束と化している「当日一緒に何か演れたらいいすよね」発言も勿論掲載!!そして第3.4回目も近日掲載予定!TOUR開催前の味見は全然OKよ!!合い言葉はもちろん…「なかなかですね!」(ヨネスケ風)。

初めての50回転ズ体験はカウントダウンイベントだったんすよ!(桃野)

そら、ひどい年越しですね!(ダニー)

お互いの面識はあるんですよね?
ダニー:ほぼ始めましてで!よろしくおねがいしますっ!
某イベンターさん主催のフェスで一緒だったんですよ。大阪で。
桃野:そうですね。だから一方的に知ってて、で、何よりも僕は忘れもしない2007年の…。
ダニー:結構前の事忘れないんですね。なるほど!(きっぱり)
桃野:2007年のカウントダウンですよ、そもそもは。
僕は50回転ズで年越ししたんですよね。
ダニー:ああっ!それはひどい年越しですね!申し訳ない(笑)
桃野:いやいや!実はそれが僕にとっての初めての50回転ズ体験だったんすよ。しかも上京して初めての年越しだっていうのに。
ダニー:そら、とんだ2008年きたぞって思いますよね(笑)
桃野:なに言ってるんすか!これはいい開幕が待ってるなって思ってましたよ。
ダニー:ウマイ!そんな桃野さん率いる、monobrightさんも今やこんがり売れ売れでっ!
そんな売れてるんなら僕らのCD自腹で買ってください!!なんつってね、すみません(笑)
あ、対談に向けて実はね、聞かせていただきましたよ!むちゃむちゃインテリっぽい…
音楽的なスタイルじゃないすか。聞いた事のない響きのコードがたくさん入ってて。俺ら基本的にはローマ字のA、例えばAで言えばマイナーとセブンスぐらいしかあんまり使わないんでね(笑)あとは普通の、それこそ各々3つずつ、メジャー・マイナー・セブンスって。
ちなみにメジャーデビューは…2008年でしたっけ?
桃野:2007年ですね。この頃はもう…メジャーセブンス使いまくりの音作りで。
ダニー:ああ、メジャーセブンスね。使えるバンドと使えないバンドありますよ。ちなみに僕はメジャーセブンス、一回も使ったことないっすよ。
桃野:まじっすか?
ダニー:これねギター小僧なら分かる。ギター小僧以外分からない話ですけど。まあ単純に慣れの問題がね、あるわけなんですけど。すみません、コードの話とかしちゃって(笑)曲構成とかもね。結構基本的に僕らイントロ合ったらすぐ歌入るんで。
桃野:ちなみにルーツってなんなんですか?
ダニー:やっぱり一番最初はブルーハーツだったもんで。ブルーハーツとかのメンバーが聞いていたようなものを遡っていって、聞いていって。それでラモーンズにぶつかって。さらにピストルズとかチャックベリーとかね。だから、シングルで俺らもイケルなって思ったら、全然売れないですよ!なんでなんだろうな、おかしな話だぜ!(きっぱり)。

大阪とか関西圏内って、変なバンドが出てくる磁場がありますよね(桃野)

目立ってナンボ!の土地ですからね。人とちゃう事やろうって思ってるから(ダニー)

桃野:僕本当に、本当に対バンしたかったんですよ。
50回転ズっていうものが僕にとって、全然すっごいいい意味で「妖怪みたいなバンド」だなって思ってまして!
ダニー:ありがたい!褒め言葉ですよ!
桃野:てか大阪、関西ってそういう妖怪変化みたいなバンドが多いなと思って。
ダニー:そうなんです、やっぱり磁場があって(笑)なんか変なバンドが生まれやすい。歴史的に、日本から見てもね。
桃野:だからそういう要素っていうのが、羨ましいんですよ。
僕らって北海道なんで。だからなかなか妖怪変化的なニュアンスがなくて。
ダニー:なんかね、「目立ったろ!目立ってなんぼっ!」みたいなのが関西にはあるんですよね。やっぱり。人とちゃう事ちゃう事やろうって思ってるから、全員が。多分変なバンドばっかりいたら、案外普通のバンドがポーンと目立ったりするかも?みたいなシーンなんでね。今もね、メジャーストリームがあってそこに、アンチって感じで「あんなやつらがなんで売れてるんだ、このやろー!!」というスタンスで、50回転ズが頑張っていると思います(笑)頑張っているだけですけどっ!
桃野:めっちゃ覇気があるのにネガティブな事しか言わないですね(笑)
ダニー:いやこれはね、ネガティブってか、現状把握できてるって事ですよ!
なんばHatchでのライブで裏切らないようにします!やっぱ50回転ズ、ダメだったわって言われないように(笑)

カールコードって寒さで硬くなるのをスノボのイベントで知りました(ダニー)

僕らは(ライブハウスで)火事に遭遇したことありますよ!(桃野)

桃野:50回転ズ観てて、何がいいかって(ギターの)カールコードがもうぴーん!!てなるのが気持ち良いんですよね。
ダニー:カールコードって寒さで硬くなるの知ってます?この前、北海道の札幌ですよ。北海道のスノーボードのイベントで、野外。
桃野:すごいイベントですね(笑)
ダニー:スノーボードやってる横でライブやるってとこだったんですけど、そのイベント出たら、カールコードカチカチで伸びないんですよ。
桃野:え、そしたら実質どんくらいの距離感で演ってたんすか?
ダニー:実質3メートルくらいかな。それ以上いくとアンプが落ちるんで。気を使いながら。横見ながら。疲れましたよ、あれはっ!(ばっさり)。
桃野:僕らはね、野外でそういう目に遭ったことはないなあ。でもベッシーホールで一度火事になったことありますよ。ライブやってるときに隣のビルが火災になって。脱出出来たんでよかったですけどね。
ダニー:結局中断みたいな?
桃野:僕らはぎりぎり(大丈夫)だったんですけど、次のバンドは無理って。
ダニー:僕らは停電ありましたね。結局生声だけで。あとは、消火器倒れて真っ白で客全員帰って、バンドだけでやってた時もありました。盛りだくさんの、てんやわんやの。
桃野:僕びびりなのにライブだとおだちがちになんすよね。スピーカーに上ったらいいけど降りれなくなっちゃって。
ダニー:猫か!!子猫か!!(笑)上がる時はテンションあがって上るけど、曲終わりでキメで降りようと思ったらちょっと高いぞみたいな。
桃野:でも怖い時ないっすか?
ダニー:あります。結構ライブ中は上れるじゃないですか。後から、ライブ終わって片付けしながら、上ったスピーカーとかの高さみたら、これで飛び降りたらだめだよ僕!!と思うわけ。ツアー中にこんな事しちゃだめ!!
桃野:自分で注意するんだ(笑)これはもうせっかくなんでなんばHatchでてんやわんや!
ダニー:やっちゃいますか(笑)
桃野:やっちゃいますか(笑)でも、やっちゃったほうがいいですよね。(笑)
ダニー:お客さんも楽しいでしょ(笑)なんばHatchでは結構(ライブ)やってます?
桃野:何回かやらしてもらってますね。
ダニー:でかいっすよね。ちなみに札幌でよくやるライブハウスってどこなんですか?
桃野:地元ではPENNY LANEですかね。
ダニー:おお!吉田拓郎さんのベスト盤のタイトルにもなったPENNY LANE!!
桃野:ははは(笑)また、チョイスが古い(笑)
ダニー:すいません(笑)この挟んでいく感じがうっとおしいでしょ(笑)
ははは(笑)フォークにこだわってるんですか?
ダニー:結構ね、実は聴いてましたね。人生で初めて買ったアルバムは、さだ先生でしたね。その次がアリス!(きっぱり)。
桃野:はっはっは(笑)歳いくつっすか?
ダニー:×××!!
桃野:(笑)微妙にチョイス古くないすか?
僕はタイムリーにドラクエ3のサントラなんですよねえ。
ダニー:ドラクエ3のサントラ!!ピコピコ系じゃないっすか!!
桃野:もうファミコンの音楽が好きで好きで!やるよりも聞くほうが好きなくらい。
ダニー:それはそれでマニアックですけどね。
いったいどうしてそんなチョイスになるんですか?
ダニー:それがね…すべてはBS2のせいなんですよ。BS2って結構、GS特集とか、南こうせつさんが仕切るような。フォーク大会みたいなものをオンエアしてましてね。
桃野:BS2って(笑)BS2を受信してる家にいたんですか?
ダニー:そう、民放が1局しかなくて。僻地だったもんで。
桃野:あ、そうなんすか?
ダニー:四国放送とNHKしかなかった。
桃野:まじっすか!!
ダニー:だから親が見るに見かねて、この子が浮世離れしちゃいかんってことでね、わざわざ設置したにもかかわらず、おかげで余計浮世離れしてしまったと。
桃野:そうっすよね、全部NHK(笑)それでさだまさし?
ダニー:さだに行き、GSに行き。
桃野:なるほど!つながった気がしますね。
グループサウンズも網羅してたんですか?
桃野:うちの親とかの世代なんですよね(笑)
ダニー:でも好きは好きで。「ブルーシャトー」とかね。知ってます?ブルーコメッツ。最高ですよ、三原綱木さん。ギター&ヴォーカルですよ。知ってます?
そこでどうして三原さんの名前が出るんだよ!
ダニー:いやあ、やっぱり三原さんすよ。ブルコメの核はね。
桃野:いやいや(笑)普通そこで名前出てこないですよ!僕のブルーコメッツの印象はおふくろが歌ってたなあ、ブルーシャトー(笑)とか。そんなもんですよ。
ダニー:(無視して)あとね親が聞いてたのが、ダウンタウンブギウギバンド。
やっぱリフから始まるのが好きなんだ。
桃野:両親はグループサウンズが好きだったんですか?
ダニー:一般的なリスナー程度ですよ。でもおかんがマイシャローナを聞いて踊り狂って見てるのを見たことありますよ。学校から帰ってきたらおかんが、その当時映画の主題歌になってて、「リアリティバイツ」て作品ね。そのサントラを気に入ったんでしょうね。勝手にこうてきて、自分ひとりで踊ってて。おかんやばいなって思ってて。そのおかげで俺までやばくなってしまって、、、血ですね。血のつながりは濃いですよ。
桃野:お母さん似なんすか?
ダニー:でしょうね。音楽的にも親父は殆どなんもないし。お母さんはダウンタウンブギウギバンドのアルバム全部持ってましたしね。トゥルトゥトゥトゥ、、、って(笑)
桃野:ははは(笑)とにかくリフがキャッチーなやつが好きなんですね。

姉ちゃんの影響は大きかったですね。トレンディ世代なんすけど(桃野)

「カンチ、セックスしよ」ですか!(ダニー)

ダニー:ちなみにルーツはなんなんすか?
桃野:ルーツすか?僕は姉ちゃんの影響ですね。姉ちゃんはトレンディトレンディ世代で年齢的には10個上なんでけど。
ダニー:「カンチ!セックスしよ」ですか!
桃野:まさにそんな世代でして。あとはCHAGE&ASKAみたいな。
90年代頭のトレンディトレンディしたのを聴きながら、家にレコードが置いてあると気になるじゃないですか。もう時代はCDだったんでレコードが使われてなかったんですよ。それでレコードを探ってたらブルーシャトーでてきて。それはおふくろので。親父はちょっと外人かぶれでベンチャーズ聴いたりしてたみたいで。あとは(ローリング)ストーンズをちょこっとかじったりしてたみたいで。
ダニー:ベンチャーズ!!それはかっこいいすね!
桃野:調子に乗ってるんすよね(笑)でも影響はおふくろとか姉ちゃんとか。そんな中僕はユニコーンがどんぴしゃでしたね。ねえちゃんの影響で聴き始めてはまって。
でも最初はね、僕は光GENJIになりたかったんですよ。家にカラオケ機があったんすけど、縦長の8トラのカラオケで。
ダニー:よく廃品回収されてるやつでしょ?
桃野:そう!それで練習しようと思って。でもテレビとかで歌ってる時マイクの先、切れてるじゃないですか?それを鋏で切っちゃったんすよ。そしたら親にマジ切れされちゃって。それからカラオケがトラウマになって。
ダニー:幼少期の?(笑)結局自分が悪いんですけどね(笑)
桃野:でも、やっぱり変わり度でいったら、ダウンタウンブギウギバンド聴いてる(笑)家庭環境の方が凄いですよね。
ダニー:まあ、古かったんすよね、センスがね。インターネットはない時代で。テレビも民放は1局、しかも四国放送。あと全部NHK。関西の磁場と共に俺んちの磁場も狂ってる(笑)
桃野:僕の家も結構FMとか入らなかったですよ。北海道でも端の方なんで。
ダニー:どちらですか、ちなみに?
桃野:根室。
ダニー:根室ですか!!流氷だ!!
桃野:流氷と、北方領土ですよね。返せ、北方領土みたいな(笑)
ダニー:あーー!そんなに返してほしくないっていう。
桃野:ロシア人とのせめぎあいが続く。蟹の縄張り争いなど。だからそういうところに住んでると、逆に1枚のCDを買ったりしたら、秘境だから何回も擦り切れるまで聴くって事を覚えましたね。そうなっちゃうんすよ。
ダニー:わかる!あの当時のほうが1枚に対しての回数、聴いてましたもんね。
ちなみに本屋は近くにありました?
桃野:本屋は車で30分くらいのところにありましたねえ。
ダニー:音楽系の雑誌って置いてありました?
桃野:明星、PATiPATi。ROCKIN’ON JAPANが置いてなかったかなあ。
ダニー:ああ…バンドやろうぜと、GiGSはありましたねえ。当時高校生っすけど、10年前か。ビジュアル系っていう音楽が流行ってて、どれを見ても興味は沸かなかったんですよ。だから、、、PLAYERって雑誌があるじゃないっすか?
そっちのほうがピンときましたね。
桃野:中学の時LUNA SEAは聞きました。だけど流行ると聴かなくなって。周りで盛り上がりだすと、コアファンみたいなノリが違うかなあって。メロコアとかも聴いたけど、盛り上がっちゃったらまた抜けて。そしたらやっぱり上の世代の、80年代後半のアメリカとかのバンドとかに興味が出てきたんですよ。まあ、世代的には通らないとこですよ。
所謂、グランジ系です。ピクシーズ、ニルヴァーナ、ダイナソーJr.、ソニックユースとかそういうバンドにハマってましたね。逆にダニーさんは高校生のとき、どういうもんを聴いてました?
ダニー:高校の先生とバンド組みはじめて。美術教師が結構渋い人で。今でもライブに来てくれたりするんすけど。
桃野:ダニーさんはもうそのときはギター?
ダニー:はい。んで、美術教師がマッシュルームカットで学校くるような。べスパ乗って通勤するような変わり者な教師で。当然、その先生は職員室で居場所なくて、僕は教室で居場所がなくて美術室いくんすけど。美術室で仲良くなっちゃって。
桃野:ライブとかもやったんすか?
ダニー:文化祭とか。例えば、届出だしたら音楽室でライブとかも出来たり。そらね、先生というブレインがいましたから最強ですよ(笑)ラモーンズとか教えてもらったりとか。北九州のサンハウスとかブースターズとかも教えてもらいましたね。めんたいロック系な。
桃野:ストレートに、ロック魂なんすね。
ダニー:ええ!グランジのコードって、結構複雑じゃないっすか?ギターのチューニング変えたりね。
桃野:そうすね。僕はそのチャラい感じに魅かれたというか。ほら、田舎もんだったから、洒落てるように聞こえるんすよね。あとシューゲーザ−系も好きで。あとは20代からニューウェーブのXTCを聴き始めて。クラッシュとか聴き出すのって実は最近なんですよ。
ダニー:すごい枝葉のほうからメインのパンクミュージックのほうに寄ってきたんすね。
XTCからクラッシュに行くってなかなかないわ(笑)ちなみにお好みは誰ですか?
桃野:やっぱりクラッシュですかねえ。
ダニー:ちなみに、歌詞の政治的な内容とかもOK?
桃野:僕ほとんど訳を読まないんで、何を言ってるかわからないんすけど。とにかくなんか怒ってるなと(笑)
ダニー:いちばん怒ってますよね。あの時代のロンドンで一番怒ってたのはジョーかもしれないですね。
桃野:一番怒り狂ってますよね。初めて聴いた瞬間に「しまった」って思ったんすよね。10代で聞いていたら、もっと魂の燃え感あったのに!それが唯一の後悔。
ダニー:でも音楽好きな子って10代でパンク通るじゃないですか、音楽好きな子は。でも今、逆にパンクを再発見する20代!普通25超えてパンク入ってなかったら、入らないですよ。パンク。普通はボサノヴァとか(笑)。もしくはジャズとかね。
桃野:ああ。洒落たコードの感じとかね(笑)でも僕は座ってやるのは出来ないっす。出来るんなら立ってガシャガシャ演るっていうのが好きですし。

自分に嘘つかずに演っていきたいんですよ(ダニー)

好きなんですよ、(ダニーの)顔が(笑)(桃野)

桃野:近い将来的なビジョンでいいんすけど、今後はこういうことを演りたいとかっていう目標ってあるんですか?
ダニー:将来的なビジョンっていうのとは違うんですけど、今自分の中でやりたいことをレコードに入れたり、ライブでパーンてやってやったりするのが自分らにとって、らしいというか、一番自由やと思うんすよね。そんとき歌いたいのは歌うと。自分に嘘つかずやりたいと思ってるんですけどね。結構真面目なこといいますでしょ?こういうところ載せてくださいね!!ほんまいらんとこばっかり載るんやし!!
桃野:でもライブを見ると伝わってますよ(笑)
ダニー:良かったです! 50回転ズのアー写を見ると、海外の人はほとんど勘違いするんすよね。この顔。特に田舎の子とかね。俺らも海外のバンドって写真しか見てこなかったから、そういう気持ち分かるんすけどいっぺんライブに来てもらわんと、勘違いされたままでは辛いなあと。
桃野:わかりますよ。ちなみに変顔するあれってなんか理由はあるんすか?
ダニー:写真の時は明らかに打算的に行くんですけど、ライブの時は結構な珍妙なロックンロールを歌うんで、それを写真でどういう風にすれば伝わるかなって。でないと伝わらないと思うんすよね。
桃野:僕もよく変顔やるんすけど。いっつも50回転ズをみると、この顔がやりたかったって思うんですよ。
ダニー:持ち上げてくれますね〜!!
桃野:好きなんすよ。顔が!
ダニー:おい!曲じゃねーのかよ!!
桃野:はっはっは(笑)曲も好きですよ!!
ダニー:絶対使われるな、今の一連(笑)
桃野:曲も大好きですけど、でもやっぱ顔が、、、いいな!って思うんすよ。
ダニー:ライブ中もね、50回転ズのレコードのジャケットも自分達で作ってるんですけど。楽しいロックンロールやってんなやってみたいのが分かったらええなって。
ダニー:ぱっと面白そうになるじゃないっすか。今ロックンロールで若者を取り戻すには。少々おちゃらけてるように見えてるぐらいの破壊力がないとダメだと思う!
桃野:僕もホントそう思う。そこが今後の音楽の大事なところだと思ってて。ビートルズとかも最初はそうでしたよね。最初は滑稽に見えてもいいものはいいって伝えれるバンドって、憧れますよね。
ダニー:エルビス・プレスリーとかね。最初は、あんなへんちくりんなダンスして、女の子達はキャーキャー言い、男達は、あんな面白いダンスして。。。さんざん言われてたけど、結局キングじゃないですか。
桃野:そうなんすよ。いやだから、なんちゅうんすかね…僕らの「英雄ノヴァ」って今度のシングルなんですけど、今ってヒーローがいない時代なんじゃないかなっていう気持ちがあって。作ってみたんです。
ダニー:ああ。清志郎さんとか、近い存在だったと思いますよ。ね、残念なことになりましたけど。感じるところありますよね。
桃野:なんじゃこりゃっていうスピリットですよね。そこは大事にしたいところですよ。
とにかくね…心がロックなら何やっても良いんじゃないかってのがあって。やっぱ原点っちゅうか、精神にあるのはロックでありたいと思ってるんですけど。やっぱロックのスピリットで動いているものが、最終的に動くと思うんすよね。すげえ真面目な話(笑)
ダニー:素晴らしい!いい話で終わっといたほうがいいと思いますよ!!

当日のテーマはロックンロール復権です!(桃野&ダニー)

ちなみに本番に向けての話なども最後にしといてくださいよ!
ダニー:あ。そうか!俺らが出番先なので、monobrightが立てないようにしておきます。
桃野:大阪が初日なんで。これはマジで首ちぎれるまでやらないと!!50回転ズには太刀打ちできないと思っています!!首ちぎれるまでやるっていう!!
ダニー:最後にセッションもやりますか。ロックバンドらしく!やっぱクラッシュとかをやっときますか!
桃野:おお。どの曲にしますかね。やっぱ怒ってる系のもので演りたいすけどね。
ダニー:ロックンロール復権をテーマにね!考えましょう。お互い歪んだ青春を過ごした者同士で(笑)

いよいよ来月よりスタートするTWO-MAN LIVE TOUR 2010「ROCK THE SASUGA」と連動して、本HPでスタートする期間限定企画!邦楽ロックシーンのマエストロを自称するmonobright桃野陽介が「ヨネスケ」ばりに土足で気鋭のバンドの「核」にずかずか上がり込む!迷惑、いや魅惑の対談企画!題して「ヨウスケの突撃!隣のバンドさん」。第1 回目は4月16日の新木場STUDIO COASTで激突!するbonobosの蔡忠浩!お互いの音楽的ルーツから当日の意気込みまであますことなく語り合っておりますよ!最後には当日に「なにか一緒に何か演れたらいいすよね」の言葉も!!セッションを披露か!!?そして第2回目以降も近日掲載予定!TOUR開催前にちょっぴり味見しちゃおう!!合い言葉はもちろん…「なかなかですね!」(ヨネスケ風)。

居場所のない者同士で盛り上がったんですよ(笑)(蔡)

bonobosのライブはこっそり観てました!こっそり!(桃野)

お互いを知るきっかけってイベントかなにかで一緒になった時なんですか?
桃野:もともと名前だけ知ってて、ちゃんとライブを見たのは大阪でイベント(2008年OTODAMA)一緒になったときなんですよね。
蔡:そうそう。僕もや。
桃野:それで、打ち上げのときに、僕ら居場所なくて端の方にいたんですけど、蔡さん達も確か端の方にいましたよね?
蔡:そう。結局端の方にいるもの同士で盛り上がったんですよ。もちろん端のほうで(笑)
桃野:あの時はずいぶんとかまってもらってありがとうございました!だって、すごい面子だったんですよ。そらおとなしくしてないと。
蔡:あの打ち上げのときはbonobosも居場所がなくてね(笑)そらもう…奥のほうに民生さんとかが座ってたりとか、サンボの山口さんとかもいらして。あ、別に山口さんとは下北沢で時々会ったりするんですけど、いっつも嬉しそうにレコード抱えてるんですよ、あの人(笑)まあそれはいいとして、ちゃんと話したのはそのときだよね。
桃野:この人どんな人なんだろうって思いつつだったんですけど、帰ってから音源聴いてみたらカッコよくて。なんとなく元カノが好きそうだなって思いましたね(笑)元カノってのが、こういうのが好きで買うような人だったんですよ(笑)それを悪いですけど、こっそりi tunesにおとしたりして(笑)あとは、BOYZ OF SUMMERとかで観たりしましたよ。
蔡:あ、そうなんや!
桃野:そうなんすよ、こっそりと(笑)
てっきりものすごい親しいのかと思ってました。
蔡:いやいや。でもすごい話しやすい。monobrightはデビューの頃、白ポロシャツの頃から知っていて、「ニューウェーブ」っぽいなって。XTCが大好きなんで。通じるものがあるなって勝手に思ってました。
桃野:僕もXTC大好きで。DEVOとか好きなんで。お揃いとかやってた。でもお揃いって飽きるんすよね。デビュー当時から(白ポロ)着ていて。。。黄ばんでたり(笑)だから脱ごうって(笑)あ、XTC好きなんすね。
蔡:そうだね。あの辺の音楽だと、XTCが一番好きかな。
桃野:僕もニューウェーブではXTCが一番好きですね。音でも相当主張してますんでわかりやすいかもしれませんが!とにかく僕は大好きで…でもメンバーはポリスのほうが好きだったりするんですけど。まあ、それはそれとして、僕はポリスってニューウェーブの印象あんまりないんですよ。ニューウェーブっていうと、XTCとかDEVOとか、トーキングヘッズとかカチャカチャしているイメージがあって。そこに魅かれるんですけどね。
蔡:なるほど。それ、わかるなあ。トーキングヘッズとかね。ちょっとアフリカっぽい。黒人が間違えて解釈したみたいな。そういうところは俺も好き。
桃野:言われてみると、bonobosに要素あるんじゃないすか?
蔡:リズムとかで影響受けてるのかもしれないね。

聴け!って言われると敬遠したくなるじゃないですか!だから最初はXTCも食わず嫌いだったんですよ。聴いてみたら美味しかったと(笑)(桃野)

僕は自然と聴いてたな。基本好きになったバンドは全部好き(蔡)

さて、共通項が出たところで。XTCって時期によって色々違いますけど、お二人はどの時期が好きだったりするんですか?
蔡:僕は好きになったバンドは基本全部好き。特にってことになると…「Black Sea」かなあ、やっぱり。あと初期の「GO2」や「スカイラーキング」も。
桃野:僕も「スカイラーキング」好きですねえ。プロデュースを担当したトッドラングレンも好きで。アンディ・パートリッジとトッドが喧嘩したとか言われてますけど、いいアルバムなんですよね。
蔡:あれ買いました?「アップル・ヴィーナス」。ヴォリューム1、2部作で大分間が空いた奴。当時興奮しましたよ!「うわXTCの新譜聞けんのや!」て。あれ90年代ですよね?
はい。90年代も中盤以降でしたね。
桃野:僕も全部好きっすよ。でもやっぱりどれがって言われると「Black Sea」とかになりますね。
蔡:僕もそのアルバムは好きやなあ。予備校に行っていたときにコピーしたりしてて。
桃野:幾つくらいの時にきいていたんですか?
蔡:18、19とか。94年やから、15年前位。
美大の予備校にいってて、講師の人とか現役の美大生とかが教えに来てて、ちょっと上の人。その更に上とかになるとリアルパンク世代とかやけど。その下がニューウェーブ世代になるのかな。「デヴィッド・ボウイ最高!」の人とかもいて(笑)で、そういう環境で、影響めっちゃ受けてましたね。そんなんばっかり自然と聞いてた。
最初はわけわからんかったけどね(笑)。
桃野:僕は最初XTCだめでした。音楽の専門学校だったんすけど、先生が50代とかで。僕が自然に作っている曲を聴いて、XTC絶対聞いてみろって言われて。
でも「絶対聞けって」言われたら聞きたくないじゃないですか(笑)それで敬遠してたんすけど。
蔡:「Black Sea」に入っている「Living Through Another Cuba」とかすっごい好きっすね
桃野:ワンループで踊れるやつですね。「ワンワンワン」言ってるし(笑)ああ、でもなんかわかります。bonobosっぽいですよね、あの曲は。

今の10代は贅沢なんやろうなあ。生まれたときから全部揃ってるもんな。(蔡)

僕らの世代ですら、贅沢って言われてるんですけど(笑)(桃野)

桃野:宅録っていつからしていたんですか?
蔡:bonobosのちょっと前。はじめる3年前くらいから。1997、1998〜2000年にかけて。それまでに、大阪でバンドやってまして。ラリーパパ&カーネギーママっていう、それこそザ・バンドみたいな感じで演ってまして。そこに半年くらいおってんけど。クビになったんですよ(笑)いわゆる音楽性の違いですね。んで、自分のやりたい感じを追求しようってことでMTRを買って。
もしかして、そこからインドア派になったとか(笑)
蔡:いや、もともとそういう気質はありまして(笑)
まずはコピーからやってましたね。桃野君は宅録はいつから始めたの?
桃野:僕は18、9の頃から。専門学校通ってたんですけど、その授業の流れで始めたんですよ。もともと僕はドラムをやってたんすよ。もちろんギターとか他の楽器も含めて何でもちょいちょいやっていたんで。
それを一人で録りたいってなった時に、家には昔のラジカセしかなかったんで。
蔡:再生と録音ボタン両方押すやつ?(笑)
桃野:それが、じいちゃんのやつと兄ちゃんのやつがあったんで…(笑)
一個ドラムでリズムをとったら、それを流しながら、こっちでギターを入れてみたいな(笑)ピンポン録音ってやつですね。
蔡:ああ、すっごいどんどん音質が悪くなるみたいな(笑)
桃野:それで音がどんどん深くなるみたいな(笑)
蔡:桃野君って今いくつ?
桃野:27です。
蔡:パソコンとかなかったの?
桃野:僕の田舎(根室)はすっごいところで。今や全国何処でもインターネットし放題の空気なのにいまだにネットも届いてない(笑)FMも流れてないです。本当に山奥。
そういうところだからこそ、独自の感性になるんじゃないの?
桃野:CD屋とかもないんで、中古やでたまたま見つけたピクシーズのCDとかも…好きになるしかない(笑)ピンとこなくても好きになるまで聴いてみたいな。そんな環境だったんですよ。ようやく専門学校行くようになって、DTMとかパソコンで出来るって知って。バイトして買ったんです。僕らって、よく30代の人に贅沢だってよく言われる世代なんですよ。例えば、機材ひとつとってもなんでも揃ってるじゃないですか。大体、僕なんかMTRでも不便って思ってたんで。すでに僕らの世代はMDのやつなんで。カセットMTRはもう…。
蔡:あー、そうか。МDのやつなんか、憧れやったけどね(笑)もちろん今絶対いらんけど(笑)パソコンでやるの覚えたら、もういらん(笑)最初、俺もビックリしたもん。MacのPower Book初めて買ったとき衝撃だったもん。Garagebandがついてるじゃないすか?もう感動。今までのはなんやったんやろうと。
桃野:去年ロジックの一番新しいやつ買ったんですよ。それまでは専門学校から使ってたソフトを使ってて。いきなりリミッターついてますからね。絶対割れない(笑)やっぱ贅沢な世代ですよね、僕らは。
蔡:今の10代の子はもっと贅沢なんじゃないの?
桃野:でしょうね。僕らでさえ上の世代の人たちには贅沢って言われてるんですけど…奴らは生まれたときからすべて揃ってますからね(笑)
蔡:うらやましいよね。でも機材ってこだわり出したらキリないもんね。夜とか、パソコンの前でつい「このマイク欲しいなあ」とか考えこんじゃうんだけどね。つくづく便利な時代になりました(笑)けっこう楽器は買いましたね。なぜかウクレレとか(笑)
桃野:ああ。僕もバンジョーとか買いましたよ。結局チューニングがうまくいかず断念しましたけど。でも蔡さんは自宅作業って相当こだわりありそうですね。僕も自宅ではある程度作り込みますけど。
蔡:僕はオタク気質なんでね(笑)
桃野:オタク気質の人に憧れるんすよ。
蔡:自宅で曲の打ち込みとかしてるときも、本当は、ベースとかラインさえ分かればいいやん?でも音符の長さとかもこだわっちゃう。スネアちょっとずらしたり。でも結局スタジオで録るから、かけてる時間無駄やけど(笑)ここの音符の長さが違うんだけどなーって(笑)スタジオ入ってメンバーと演れば解決する問題ってわかってるねんけど、ついこだわっちゃう。
桃野:わかりますよ!その感覚あるだけで、ちがうん思うんすよね。
蔡:僕の知り合いのスカのバンドの人で、ずーっとゆるいリズムでやってたんすけど、大阪からめっちゃスパルタな人が来て録って、波長を見せて「これ外れてるから」
桃野:データで納得させるみたいな(笑)
蔡:そんなのを繰り返してたら、めっちゃうまくなって、カッコよくなってた(笑)
桃野:波形、結構使えるんすね。
蔡:波形でものを言うとね(笑)
桃野:波形みたら癖とか分かるんすね。取り入れていきましょうか(笑)
蔡:でも波形見てると、この音立ち上がり遅いなって分かりますよ。今絶賛bonobosは取り組み中やから。ただ、半分暇つぶしですよ(笑)ずっとやっているとオタクですよ。

最後の最後に相談!ダブのコツを教えてください!(桃野)

一緒に演ってみるとわかるよ(笑)なんなら今度演ってみる?(蔡)

桃野:話戻りますけど、ニューウェーブの要素として、ガチャガチャ要素ってあるじゃないですか?僕らってそこはうまいこと表現出来てると思ってるんですよ。とはいえ、要素のひとつとして、ダブってかかせない存在だったりすると思うんですけど、これからはそういうニュアンスをだせたらと思うんですけど…(無言)…これ…普通の相談ですね(笑)
蔡:ははは(笑)
桃野:もう相談、てゆうか盗めるものは盗みますよ!あの、なんか、ダブとかのコツとかってありますか?僕らって結局見よう見まねでやっているんですよね。
そもそも、まず、ダブってなんすかね?
蔡:もともとは、レゲェとかでミキサーでベースの音をカットしたりとか、過剰にディレイかけたり。スネアに「ボアー」とか、極端に乱暴にカットしちゃうとか。僕らの場合は基本ワンループのものとかツーコードのものが多いからやりやすいっていうのもあるかもね。でもダブって完全にドラック文化ですよね(笑)もちろん、僕らのテーマとしては、いかにノードラッグで気持ちよくなれるかって所なんですけどね。
なんか普通に相談っぽくなってますけど(笑)ちなみに4月のツーマン企画に対してのそれぞれの意気込みなどを語っていただければと思いますが。
桃野:ですよね。これは…どのバンドに関してもですけど“盗む”(笑)って姿勢は大事かなあと思ってまして。いいところはどんどん盗もうと!
蔡:ははは(笑)わかる!すごく大事(笑)
桃野:僕がbonobosを選んだ理由は…存在感、雰囲気なんですよ。なんちゅうんすかね、雰囲気あるバンドって落ちてる曲でも上がってる曲でもテンション上がってるんすよね。そこが大事なところかなと。僕らひどい時はひどくて、露骨におちる。
バラードとか歌っていると、ほんとに悲しくなっちゃう(笑)
曲に寄り添いすぎて、つられるんすよね。
蔡:それはでも、僕もあるよ。最初集中力が行き過ぎて後半「わーーー」ってなったり。もしくは過剰に入りすぎて(笑)やっぱ反省するときあるもん。
桃野:とにかく切磋琢磨にがんばりましょう!(笑)
蔡:僕は逆に、“がんばって盗まれます”(笑)
桃野:でもせっかくなんで、なんか一緒に演れたらいいすよね。
蔡:いやいや、こちらこそ。せっかくだし、今度のツーマン企画で。
桃野:まじですか。いや、なんか演れたらいいですよね。
蔡:なに演ろうか(あっさりと)。
桃野:やっぱり話の流れ上…XTCですかねえ。いっそダブっぽく挑戦してみようかな(笑)