<monobright two>メンバーによるセルフ・ライナーノーツ

アルバムの詳細はコチラ

【桃野】本当に最高のアルバムになりました。前回の『monobright one』と決定的に違うのはバンド力だと思います。バンドとしての攻撃力が格段に違う感じがあって、このアルバム聴いたらライブ行きたくなります。monobrightのライブ見に行きたいです(笑)。とてもカッコいいです僕達!!

【松下】当初今回のアルバムはパンク・ニューウェーブなアルバムにしようと取りかかったのですが長い制作期間とそれに伴ったバンドの経験からone制作時の裏側から現在までのmonobrightがにょきにょき成長・変化していく過程がうまく真空パックされたものになりました。それが結果oneを超えるほどのでっかいおもちゃ箱になったと思ってます。パンドラの箱でもないですが「これから」みたいな希望も感じとれると思います。そう考えるとこのアルバムを作る一つ一つの細胞にはいままでmonobrightが出会ったお客さんやスタッフ全てが細胞質としてここに存在していると思うと本当にやっと届けることができて嬉しいです。最高傑作です!

【出口】前作ではライブでのフォーマットをCDに着地させた作り方だったのに対し、今回は曲によって作り方を一つ一つ模索しながら作業を進めていきました。その一つ一つがバンドを新しい地点に引き上げてくれた様に思います。とても力強いアルバムになったと思います。

【瀧谷】僕らの楽曲の幅広さをより感じてもらえる一枚になりました。常日頃から何でもやりたいと言っている僕らですが、ジャンルにとらわれず踊れる曲からしっとり聴かせる曲まで堪能できる質量の多いアルバムだと思います。中毒性あるので何度も聴いてみて下さい。

M1. SGS

【桃野】タイトルは小学生という意味です。「なんかよくわかんないけど、いいね」と言われる位が一番嬉しいです。このアルバムの先行きを不安にさせるナイスなナンバー(笑)。

【松下】あれ?って思う人も沢山居ると思いますがいきなり裏切ってみました(笑) ちなみにライブのSEはこれのロングバージョンです。未完成ライオットのフレーズが使われてたり、適度に人をおちょくってる感じも個人的にはかなり好き。やたら完成度が高い僕ららしいものが出来ました。

【出口】monobright流宣戦布告の意味を込めた一曲目。ハウス、テクノの格好良さとフリーキー精神は、アルバムの幕開けにハマると思います。ライブでは登場SEとして作ったものもあるんですが、こっちのバージョンも格好良いので全部聞いてからステージに出たくなります。ある曲をサンプリングしているので、良く聞いてみると面白い発見があります。

【瀧谷】一曲目から打ち込みにしてみました(笑)よく聞くと所々遊び心的な小技が入っています。monobright twoの幕開けに相応しく勢いに乗れるのでSGS!と叫んじゃって下さい。

M2. 踊る脳

【桃野】男なら誰しもが経験する自慰行為を、どこまでカッコ良く曲に乗せて歌えるかが鍵となるナンバー。この曲は僕にしか歌えないんじゃないですかね?ボブマーリーのエクソダスのどエロ版をイメージしながら作りました。

【松下】なんなんでしょうかねこの曲、レゲエ?スカ?80年代ニューウェーブ?でも少し和風な感じもするし。きっとmonobrightなりの現代版ニューウェーブがこれでしょう。アルバム全体をよく表しているような一曲です。

【出口】スカを基本に色んな要素を足した後、極限まで無駄を削いだので、バンドの勢いと音同士の隙間のバランスがちょうど良く拮抗しています。今までありそうで無かったタイプの曲だと思う。ライブで一番威力を発揮します。

【瀧谷】何も考えず騒げ踊れと。スカ、レゲエ、和テイスト等を盛り込んだ疾走感溢れる踊れる曲になりました。テンション上げてイっちゃって。

M3. アナタMAGIC

【桃野】歌を歌う時は、全てを忘れて歌った方が気持ちいいのよ、そればっかりは。そして全てを忘れて歌える歌ってのは魔法の様な力がある。なんてファンタジーな事なんだろう「歌う」って。

【松下】某アニメのオープニングに使われてた曲ですね。アニメを狙って作れるバンドってそんなにいないと思うので敢えてやってみましょうって感じでいつもひねくれる僕らが無理やり直球投げてみようと挑戦してみた曲でもあります。でも仕上がってみると結構僕ららしさ出ちゃってますね(笑)故にバンドとして新しい一面を開いてくれた曲ですわ。

【出口】第5弾シングル。何を投げても変化球になる体質の上で敢えてストレートを投げる事ってのは、ある意味とんでもなく変化球なのかなと。ロックの文法みたいなものがあるとすればそれに則っていると思うんですが、そこかしこにmonobrightっぽい「ねじれ」が出ています。アニメのOPに起用して頂いて、それまで出会えなかった沢山の方々と繋げてくれた曲。PVは監督曰く「monobrightの音の精が出てきてる」、そんなテーマだったりします。初見ではみんなで大爆笑でした。

【瀧谷】皆で歌える歌をテーマに、歌を伝えやすくする為、余計な音を削ぎ取りシンプル且つ僕らなりにストレートに作ってます。間奏では暴れちゃってるけどね(笑)

M4. WARP

【桃野】上京して一番最初に手応えを感じた曲。こんな曲が書ける時点で上京して良かった。個人的にはサビが大好きです。

【松下】もはや少し懐かしい感じですが(笑)、3rdシングルとしてリリースしたライブでも定番な曲。4人のパートの音だけ作ってみようぜ〜、と、ライブと音源の差をなるだけ無くしてみようと試しに取り組んだ記憶がありますね。いま思うとそんなことしちゃうなんてそうとう2007年がライブ三昧だったのがうかがえますね。というかライブからのバンドへの影響がすごい時期だったんですね。

【出口】第3弾シングル。これまでの方法論をもう一歩進めた形で制作できた曲。それと同時に、バンドの視野が随分広がったのもこの曲からだったと感じます。前作までの流れと、今を繋げる橋渡し的な存在ですね。PVでは本物のコインランドリーの中を緑のカッティングシートで覆い撮影。古き良き合成も曲の雰囲気に意外と合ってます。

【瀧谷】展開の多い構成や、リズム、サビのメロディーとコーラスの絡みがクセになる。ライブを意識して作ってもいるので勢いも出ています。

M5. 物語

【桃野】この歌は、性を探求する男女のとある一場面を描いた歌。哀愁漂うアレンジがお気に入りです。年齢を重ねてくとどんどん深くなりそうな曲。エロくもある意味ヘルシー!?なナンバー。

【松下】歌詞が浅くもあり深くもあり頭の中に広がっていきますが、そんなのを気にもしない無添加な哀愁感みたいなものが漂う不思議な二面性のある曲。濃いものは近くで見るとより具体的で楽しかったり、遠くで引いてみるとなんだかちょっぴり寂しかったり、そんなこと聞きながら感じてしまった。あ、解説じゃないかこれ(笑)

【出口】怪しげなイントロから、サビで内側に向けて解放される様な展開。これまで自分の中には無かった引き出しを作ってくれた曲ですね。ドラムとのアンサンブルが気持ち良く作れたと思います。なんと言っても最後の大サビ、気に入っています。

【瀧谷】これはもうね、言っちゃえばオトナな曲ですよ。平メロとサビのガラリと変わる雰囲気に、哀愁漂う男の背中を感じるのは僕だけだろうか。

M6. The2

【桃野】男のズルい恋愛感情に引きずり回される女性に歌う歌。お互い納得の別れはなかなか難しいよね〜。

【松下】ざざです。読み方ね。読み方間違えると桃野君に怒られちゃいますよ。個人的にはこの瀧谷のドラムは好き。定番の裏打ち系ではあるんだけどゴリゴリ押す感じではなくて自然に歌をどちらかと言えばのんびり楽しめる曲ですね、軽く楽観的な雰囲気もするし、悲しいことも えへへ となんだか笑えるようなピースフルな一曲。

【出口】monobrightらしさが満載の曲ですね。アレンジも殆ど詰まる事なく進みました。ベース単体で言うと、実はこの曲が一番難易度高いです。桃野と松下のギターの絡み合いの中に一歩引いた立ち居地のギターを考えながら演奏しています。自虐的でもあると同時に諦めがない感じが曲の中にあります。

【瀧谷】音だけで言えば僕的に高校時代の家と学校を自転車で通学する時の風景を思い出しながら叩きました。爽やかでありつつもどこか刺激を求めてみたいなね。

M7. 涙色フラストレーション

【桃野】今になって「幸せを知らない一人の少女」の事がわからなくなってます僕。もしかいたら自分に向けて歌っているのかなーとも感じます。意外と深かったんだねー18歳の桃ちゃん。

【松下】僕が最初にこの曲を聞いたときはなにを隠そうお客さんとしてホールにいました。今や自分にとっても思い出深い曲。十代の恋愛観は真っ直ぐ。あなたと一緒にいられたら他になにもいらないって平気で言えてる。大人になると大好きな人でもなかなかこれは言えないですよ、僕の場合だったらやっぱり音楽やめたくないし(笑)。でもそうゆう誰もが通ったことのある素敵な気持ちがパックされてるこの曲を弾くと自分もどこか洗われてるような気がする曲です。十代の頃、死に対して平気で色々言えるのはきっと生きる為なんだと思いますよ。ってな具合にうつむきよりは開放的なギターを弾いたつもり。

【出口】第4弾シングル。元々桃野の昔の曲でライブでも聴いていたので、アレンジを練り直す段階でそのイメージを振り払う作業に苦労しました。きっかけになるアイデアが生まれてからは、音が収まるべき場所に綺麗に着地していった印象があります。PVは個人的に一番気に入っています。なんだか泣きそうになってしまうのです。

【瀧谷】10代の心の悩み迷いをリアルに表現しているミディアムナンバー。歌詞だけでは救われないので、音で救いの手助けをしてみました。

M8. 別の海

【桃野】母校である別海高校の生徒に向けて作りました。自分の高校時代を思い出しながら今の気持ちを素直に書いてみました。今考えても高校時代はキラキラしたままの三年間だったなーとしみじみ思います。

【松下】桃野が地元の高校に作った歌った曲。メンバーの音は声だけしか入ってないという先入観を坂手にとった大胆なアレンジ。といっても弦の編成やピアノのイメージも4人でわいわいやったのでバンドのアレンジですよ。めちゃめちゃ出来よいので素直にたっぷり浸ってください。僕もときどき他人行儀にふんわり聞いてしまうくらいな出来です。でもそうすると他の曲も素晴らしく聞こえてくるもんです。ちなみにライブもどうなるかお楽しみにしといてください。

【出口】とてもパーソナルな部分で成り立っていながら、誰の中にもある景色と繋がる曲。誰もいない学校、体育館、音楽室、放課後、バス停。曲の最後、ピアノペダルから足を離す音は、終りと始まり、そこから先に進む事の意味として入れてもらいました。

【瀧谷】タイトル通り桃野が故郷を思い出して作った曲です。自然とその情景が浮かんでくるので目を閉じて聴いてみて下さい。

M9. ヒーローヤング

【桃野】元々曲としてボツにしようとしてたんですが、バンドでやったら絶対カッコいいのが明らかだったからやったら、やっぱカッコ良かった。ヒーローはいない=みんなヒーローが現れるのを待ってるっていう事を言いたい。

【松下】一気に変わって楽器やり始めた頃みたいなスタンダードなロックを楽しむ4人が垣間見れる曲。僕は久々にギター小僧になりきってますよ、ほぼバッキングで(笑) でも、やっぱり何かをしたいmonobright、最後の歌は是非挑戦してみてください。あの加工したとき全員で大爆笑しました。

【出口】英雄がいない時代は不幸だが、英雄を必要とする時代はもっと不幸である。こんな言葉もある様に、ヒーローの存在は憧れの対象であって必要なものです。そして、いつの時代もヒーローはみんなの中に居る存在なんです。曲のどこかでそんなヒーローの名を叫んでいます。

【瀧谷】ロックロックチューンです。ドラムパターンはほぼ同じ事を繰り返しています。ライブでやったら楽しそうだなーって思いながら無心で叩いてました。

M10. モーニングスターター

【桃野】実は去年一度だけライブでやった事あって、とにかく今までの曲で最速なんじゃないですかねテンポが。弾くのも歌うのもキツイ、激マッチョな曲。

【松下】WARPでも書いた通り2007年のライブ経験がぐにぐに影響している曲ですね。アルバム作り始めたときはこっちの方向性だったんですが年またがるとやっぱり色んな経験もあってアルバムの一面にこの辺は落ち着きましたわ。演奏が速い速い速い。肉食モノブライトです。なるべくパンキッシュに弾いた気がします。なんか今より若い音してるかも〜。やべ〜。

【出口】全編ダウンピッキングよろしくの「語る前にまず聞け」な硬派な曲。バンドの勢いがそのままアレンジにも繋がり、スタジオでみんなで合わせた瞬間に殆ど出来ました。パンキッシュな勢いと、少し斜に見た感じの皮肉った雰囲気が演奏していて痛快です。そんな事より、Gtソロが笑っちゃうくらいに格好良い。

【瀧谷】僕らの曲の中で結構テンポの速い曲です。疾走感と爆発力とエモーショナルな感じで勢いを大切にやってみました。

M11. あの透明感と少年(album mix)

【桃野】今回アルバムバージョンなんですがほとんどの人が違いに気づかないんじゃないだろか。でも気持ちロックっぽくなってるでしょ?わかんない?ああ、俺もわからないよ。

【松下】映画アフタースクールの主題歌にもなった曲。ミニアルバムよりも少し生っぽい感じにTDし直しての収録です。歌ものの要素とバンドの要素の絡み具合が絶妙な曲ですね。この曲出来たときは絶対売れるじゃん!俺ら!と思ったけど意外にだめだった苦い思い出あり(笑)。でもPVで大泉洋さんに会えた嬉しい思い出もあり。

【出口】メジャーでは初のミニアルバムから。少年と夏、大人になる境目。テーマが本当に身近な分、曲に対する思い入れが強いですね。映画の主題歌にも起用して頂き、試写で見た時には泣きそうになるのを我慢してました。恐らくこの曲(を含めたミニアルバム)をレコーディングした際に、自分の中でのベースの捉え方が変わったと思う。ラインの運び方から音色のチョイスまで、一気に降りて来た感じ。自分の中ではこのアルバムを作る過程に於いて、キーになる存在でした。PVでは北海道の大スター、大泉洋氏に出演して頂き、実家では大いに羨ましがられました。

【瀧谷】映画アフタースクールの主題歌。爽快でキャッチーでPOPな楽曲になってます。男の毒毒しさも歌詞に入ってたりしますけどね(笑)

M12. 歌も僕との妄想

【桃野】実は当初monobright oneに入る予定でした。見事にmusic numberにその座を奪われパワーアップしてtwoでめでたくみんなに届ける事が出来て嬉しい曲。丸二年暖まってました(笑)

【松下】札幌時代からバンドでもやってた曲ですが、音源こんな感じの打ち込みナンバー。じっとり無機質な音がこの曲にあってます。ややトーン低めの声も綺麗にハマってる気がします。ライブも逆に面白いことになりそうです。裏話ですが前アルバムの時に音源自体は作ってました。時を飛び越え新鮮です。

【出口】札幌時代からの曲で、元々は前作「monobright one」に収録する予定だったのが兼合いを見て見送りになり、今回この位置に収まりました。バンドアレンジよりも、打ち込み主体の方向が曲に合うとの事でベースは弾いていません。ライブではバンドアレンジになるので、聞き比べるのも面白いかも。

【瀧谷】楽曲自体はしばらく前から出来てはいたんですが、中々出せないでいた曲です。独特の湿度とメロディーの感情の絡み具合が気持ちいい。

M13. music wonder

【桃野】monobrightの「music」シリーズ第二弾で、ナンバーの次はワンダー。超超超ラブソング。戯れてしゃあない恋の歌ですね。付き合いたての一番気持ちが盛り上がってる感じの… ああああああ!羨ましい!!と思ってしまう歌。

【松下】この曲も札幌時代からのもの。ギャンギャン楽器鳴らしながらのロックバラード風な一曲です。さっき聞き直したらやっぱり少し空気感が北海道っぽい気がする。僕だけかもですが。特にアウトロとかの感じはアルバムラストとしても凄くハマってると思います。っていうかメンバーあんまり知らないけど僕この曲かなり好き。

【出口】こちらも札幌時代からの曲です。今回の「monobright two」のテーマの一つに「歌」、というテーマがあるんですが、この曲はまさにそのテーマに相応しいと考えています。とても大事な曲で、あまり長くなかった札幌時代の中でポイントとなる場面があったとすれば、それはこの曲を演奏し始めた頃だと思うんよね。アウトロの最後の最後まで、アルバムの色んな思いが繋がっています。

【瀧谷】札幌時代にライブでは良くやっていた曲で、心地よいギターのリフとスケールの大きさがこのアルバムのラストを爽やかに彩ってくれる曲だと思います。